横浜国立大学の学生らが参加し、南米・パラグアイ共和国の人々や子どもたちを支援する認定NPO法人「ミタイ・ミタクニャイ子ども基金」が現地の水不足解消と農業振興に寄与する「バイオトイレ」を建設するプロジェクトに挑戦している。建設資金の調達にはインターネットを通じて出資者を集う「クラウドファンディング」を活用。2022年1月に、2基のトイレを同国に建設することを目指す。
横浜国立大大学院教授の藤掛洋子氏が代表理事を務める同法人では1995年から、パラグアイの農村部やスラム地域などを対象に、子どもや女性への支援活動、伝統工芸品のフェアトレード事業、生活改善事業などを行っている。
同国の農村部ではいまだ多くの人々が、地面に掘った穴の上に、穴の開いた板を乗せただけの「素掘りトイレ」を使用している。このトイレに溜まった排泄物の分解が追い付かず土壌や地下水、小川の汚染に繋がっている現状だ。
さらに同国は昨年の春時点で、これまでの国内最高気温を更新する猛暑に襲われた。「過去50年間で最悪」と言われる規模の大干ばつに見舞われるなど水不足はより深刻に。特に農業で生計を立てている農民は、壊滅的な打撃を受けているという。
バイオ型に活路
ここに課題を見出したメンバーは、新たなプロジェクトを設立。解決の糸口を「バイオトイレ」に見出した。バイオトイレは、糞尿を分離してそれぞれ必要な処理を施し、肥料に変えるもの。バイオトイレを使用することで、水不足の解消、水質や環境汚染の防止、肥料の経費削減や収穫量の増加が期待できる。
21日までに60万円
支援目標額は60万円。10月11日から受付を開始し、11月8日時点で32人の支援者から27万7千円の寄付が集まっている。学生リーダーを務める江藤克さんは「遠く離れ、立場も違う人々の課題かもしれないが『環境問題』に直面していることは我々も同じ。身近な横国の学生が全力で取り組んでいることを知って欲しい」と話す。パラグアイ出身の留学生と協力しながら、図面や3Dモデルの作成などでプロジェクトに貢献する伊東さんは「実際に現地に足を運んで、温度や土壌の状態など直接伝えて交流ができれば」と今後の目標を語った。寄付の締め切りは11月21日(日)。
寄付は、左記二次元コードからクレジットカードで参加可能。
カードでの寄付が難しい場合には、直接口座に振り込むことも可能〔ゆうちょ銀行〕ミタイ・ミタクニャイ子ども基金▽ゆうちょ銀行からの振り込み 記号:00240 番号:98647▽他金融機関からの振り込み 店番:029 預金種目:当座 店名:〇二九店 口座番号:0098647
※口座振込で支援する場合は、事務局鈴木さん【電話】090・4660・5977へ。
クラウドファンディングサイトのURLは【URL】https://camp-fire.jp/projects/view/477045
なお、同寄付は寄付金特別控除(税額控除)の対象になる。
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