初音丘幼稚園(渡邉結園長)が今夏から園庭などで育てた野菜を地域住民らに直売する取り組みを開始した。値段は付けず、集まった「お気持ち」で園児が読む絵本を購入する計画だという。
同園では数年前から土嚢袋を使い園庭で野菜を栽培。収穫した野菜はこれまで園児の調理体験などに使われてきたが、コロナ禍で活用法を思案せざるを得ず、「地域とつながるきっかけになれば」と初音が丘小学校沿いの桜門に直売コーナーを設置した。
直売所は「はつねのうえん」と名付けられ、職員が販売棚を製作。園児が収穫し、袋詰めした無農薬の朝採れ野菜が不定期に並ぶ。4回目の販売日となった7月28日にはキュウリやトマト、ゴーヤ、ジャガイモなどが午前10時過ぎに陳列されると、車で通りかかった人らが足を止め朝採れ野菜を買い求めた。
門に設置された棚を見て立ち寄ったという女性は、「集まった売上金で子どもたちが読む本を購入する」という取り組みの趣旨を聞き、「とても素晴らしい」と話し、野菜を追加購入。「お気持ち」として購入費を箱に収めた。
渡邉園長は「地域の方々の温かさに改めて触れさせていただいている。野菜を購入していただいた皆様のお気持ちをしっかり子どもたちに届けたい。子どもたちと地域の方が野菜を通して繋がったので、購入する本は食育を学べる絵本に」と話している。
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