神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2012年4月26日 エリアトップへ

タウンレポート 救え「教育弱者」 地元の支援者が活動1年

教育

公開:2012年4月26日

  • LINE
  • hatena
学びの場を提供する本間さん(左)
学びの場を提供する本間さん(左)

 不登校の児童や生徒を中心に「勉強の遅れがみられる」「集団になじめない」など、学習環境が整っていない小学生、中学生を民間レベルで支援している保土ケ谷区内のボランティア団体がこの程、活動1年を迎えた。学習支援をメーンに「学びの場」を提供しようという取り組みを取材した。

 相鉄・天王町駅に程近い民家を借り上げて運営されているこの施設は「学びのひろば よいしョ」(保土ケ谷区神戸町3-2/【携帯電話】090・8343・7564)。 代表を務める本間利夫さんは元々、中学校の校長を務め、現在は神奈川大学の講師などとして、教育現場の第一線で活躍している。そんな中で近年は特に、いわゆる「教育弱者」への支援の必要性を痛感。自分と同様、小・中学校の元校長先生や教員などに協力を働きかけ、昨年3月に同施設を立ち上げたという。

学習支援がメーン

 活動内容の柱は「学習支援」と「居場所づくり」。 メーンに据えた学習支援を通して「あくまで子どもたちが少しでも元気と自信を取り戻す手助け」を目標としている。 支援には子どもの置かれている状況に最も適すると思われる元校長、教員、さらには大学生が適宜対応。同時に支援者のスキルを活かし、親たちに対する相談や支援活動も実施。保護者も交え包括的なサポートを展開している。

 また、こうした動きと並行して、活動に対する地域の協力を求めようと精力的にイベントを開催。ここに通っていない子ども達でも参加可能な遠足企画やデイキャンプ=写真右下などは区民からも好評で、本間代表は「人気の高かった『JALの整備工場見学』などを含め、今年度も地元の方々と一緒に楽しめる企画を実施していければ」と、展望を語る。施設利用は、支援内容に応じて数千円程度の実費が必要となるものの、基本的に非営利で運営。将来的にはNPO法人化を視野に入れているという。

少しずつ成果も

 歩み始めてようやく1年。PR不足などもあり利用者はまだまだ少ない、と施設スタッフ。それでもこの4月に、不登校だった子を学校に戻すことができた事が、大きな喜びに繋がっているのだという。

より身近な存在に

 教育現場で同施設の様な「学校以外の学びの場」を拡充しようという動きが広まる中「子ども達にとって、身近な場所にこうしたセーフティネットがある事を、まずは知ってもらいたい」と本間代表。市民活動センターとも連携を図り、より地元に根ざした施設を目指す方針を打ち出している。
 

イベントを通した地域交流も
イベントを通した地域交流も

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

運転手不足で減便続く

市営バス

運転手不足で減便続く

住民から困惑の声

4月25日

「地場ワイン」今年も上々

「地場ワイン」今年も上々

原料は川島町のぶどう

4月18日

保土ケ谷は50年で25%減

横浜市将来人口推計

保土ケ谷は50年で25%減

世帯数は2割ほど減少の見通し

4月18日

商店街舞台の演劇企画

元宝塚歌劇団大洋あゆ夢さん

商店街舞台の演劇企画

役者募集、町おこしに一手

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook