連日気温が30度を超える真夏日が続く中、横浜市内における熱中症(疑いを含む)による搬送者が、昨年同時期と比べ約2倍に増加。保土ケ谷区内でも同様に増加しており横浜市消防局(川辺町)では注意を呼び掛けている。
横浜市内で5月1日から7月28日までの間、熱中症により救急搬送された人の数は473人に上り、昨年同時期の247人から226人増加。保土ケ谷区内では、昨年の19人から21人増の40人が搬送されている。
増加の主な原因として市消防局では、今年は梅雨明けが7月6日と例年より半月程早かったことや、最高気温が25度前後で推移していた梅雨明け前の気温から、一気に10度近くも急激に上昇したことで、体への負担が大きかったことなどをあげている。
中学校で集団搬送も
また、搬送者を年代別にみると、65歳以上の高齢者が市内で201人と全体の約4割を占めており、18歳から64歳までが186人、7歳から17歳が83人、7歳未満が3人。区内では、中学校での運動競技中10人が集団搬送されたこともあり、7歳から17歳が18人と最も多く、65歳以上が14人、18歳から64歳が8人と続いている(7歳未満0人)。屋内・屋外を問わず発症しており、特に高齢者は、節電への意識の高さからエアコンを付けずに就寝し、意識が朦朧(もうろう)としてしまったケースも多いという。
上手なエアコン利用を
気象庁では、9月までの平均気温は平年並みか平年より高くなると予報。気温だけでなく、湿度の高さにも注意が必要としている。
横浜市消防局・救急課の伊藤賢司課長は「気温が34度前後になると熱中症による救急搬送が著しく増加する。これからも暑い日が続くため、こまめな水分補給はもちろん、我慢をしないで上手にエアコンを利用することを心掛けてほしい」と、予防を呼びかけている。
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