川島小保護者 わら細工で交流深める 合併後初の試み
くぬぎ台小学校との統合が成った新生川島小学校で11月19日、「ほどがや元気村」の実行委員を講師に招いた”わら細工教室”が実施された。保護者どうしの一体感の醸成の一助になれば、と企画されたもので、当日は親子で一緒に来年の干支にちなんだ午(馬)の人形をわらで制作し、日本の古き良き時代に触れた。
ほどがや元気村は、川島町在住の三村敦夫さんが所有する保土ケ谷区唯一の水田を利用し、区内の小学4年生以上を対象に食の安全や農業について考えてもらうことを目的とした事業。5年ほど前から地元の農業関係者などがボランティアで、田おこしや田植え、稲刈り、野菜の収穫などの指導に当たってきた。
川島小学校の児童は、この元気村に参加しており、それがわら細工教室開催のきっかけになったという。この教室は同校からの要請を受け3年前から行われているが保護者が参加したのは今回が初めてだ。
今年4月1日に川島小学校とくぬぎ台小学校は統合され、新たなスタートを切ったばかり。統合に伴い児童数が増えた一方で保護者どうしが交流する場が少なかったことから今回の企画が実現した。今年は保護者にも講師としての参加を呼びかけたところ、10人の保護者がこれに応じ、元気村スタッフによる講習会に参加し、当日に備えた。
授業参観当日、同校の体育館に児童99人を始めとした、約160人の参加者が集まった。元気村の泉俊郎村長からの挨拶や、わら細工作りに、中心となって指導に当たっていた宮本実行委員から概要が説明され、製作がスタート。児童らは、悪戦苦闘しながらも99人全員が時間内に作品を完成させた。2・3時間目を通して行われた、わら細工教室は最後に集合写真を撮り締めくくられた。
児童らは「やってみると難しかったけど楽しかった」と話し、完成品を喜んで持ち帰ったという。一方、保護者たちは「休憩も取らず、一生懸命作っていた。子供達よりもよっぽど夢中だった」(実行委員会)との評が出るほど。学校統合後の交流を深める意味では「大変、有意義だった」と、藤井芳樹校長も喜んだ。
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