初音丘学園 携帯電話の回収拠点に ドコモと連携し実証実験
区内にある初音丘学園(渡邉眞一理事長)がこの程、(株)NTTドコモが手掛ける「ケータイリサイクル事業」に参加。運営する幼稚園などで、使わなくなった携帯電話の回収実証実験をスタートした。NTTドコモが幼稚園にこうした拠点を設置するのは、全国初の試み。
今回、携帯電話の回収実験を行うのは、初音丘幼稚園、ピッコリーノ、アフタースクールはつねっ子、スカイハイツ幼稚園の4施設。各幼稚園などでは園児や児童に専用の封筒を配布し、3月15日までの期間、自宅で不要になった携帯電話をこの中に入れて登園時に持参。NTTドコモが一括して回収後、リサイクル資源として活用する。
同時に子ども達に対して、環境に貢献している意識を啓発していくという。
実質的な活動初日となった2月21日には、NTTドコモのスタッフが来園。「使っていないケータイがおうちにある人は?」といった問いに子どもたちが手を挙げると「ここにケータイを持ってくると新しく生まれ変わるんだよ」とPR。リサイクルの仕組みを分かりやすく説明していた。
リサイクルに一役
地球規模の環境保全にも役立つとされる携帯電話のリサイクル事業について、現在NTTドコモは約2万4000のショップやイベント会場等で回収活動を展開。さらに「人が集まりやすい場所に回収拠点を広げ、リサイクル率を上げたい」との考えで”幼稚園”に着目した。また、同園の園長補佐を務める渡邉晶さんも「今回の取り組みが、子どもの頃から環境保全などについて考えるきっかけになれば」と話し「幼稚園で取り組むことにより、親子でリサイクルについて考える機会を増やしたい」と狙いを説明する。
プラスチック製品も
同園は、大手スーパーやメーカーが参加し全国規模で展開しているプラスチック製品の回収とリサイクルを推進する『PLA―PLUS(プラプラ)プロジェクト』にもサポート企業として参加。携帯電話の回収に先駆け、1月15日から、おもちゃや文房具などのプラスチック製品の回収も行っている。
前出の渡邉園長補佐は「おもちゃはプラスチック製品が多く、子どもたちは思い入れのあるものをごみとして捨てるのには心苦しいと感じている」と話し、「壊れたり遊ばなくなった玩具も、幼稚園に持って来れば新しいおもちゃに生まれ変わるんだと理解しているようで積極的に参加してくれる」と分析。運営する各施設にリサイクル意識が着実に根付きつつある現状を踏まえ、将来的に園全体がリサイクルやエコの地域拠点になることを目指していく方針を打ち出している。
実験後も継続
「プラプラプロジェクト」の事務局を務める日本環境設計(株)の中村崇之さんもNTTドコモの考えと同様、「リサイクル拠点は、日々の生活と繋がり人が集まりやすいところにあることが回収率を上げる」と話し、初音丘学園の取り組みに注目しているという。同園では実験期間後も「エコ活動を継続したい」と話している。
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