区内各所でイベントが目白押しとなった3月8日。天王町の震災復興イベント「絆バザール」との共催企画として「鮭の稚魚放流イベント」が実施された。
これは東日本大震災の被災地となった山田町(岩手県)から届けられた鮭の稚魚を、子ども達の手で区内を流れる帷子川に放流する事で、いわゆる”3・11”を風化させる事なく、支援する気持ちを持ち続けてもらおうというもの。3回目を数える今年は、これまで孵化(ふか)後、稚魚の状態で山田町から贈られていた鮭をあえて「受精卵」の状態から飼育する方法を採択。区内にある幼稚園や小学校などの水槽で、昨年暮れから大切に育ててきた。
参加者は「倍増」
順調に生育した稚魚が2〜3センチとなったこの日、川辺町の親水公園に集まった参加者は1千人余りと、昨年に比べほぼ倍増。区長や警察署長、消防署長といった来賓も訪れる中、子ども達に透明カップが配られると、中に入った可愛い稚魚に皆、興味津々といった様子。しばらく観察した後「元気に戻ってきてね!」と話しかけながら放流する姿が、あちこちで見られた。
企画を主催した有志グループ「帷子川に鮭の稚魚を放流する会」の会長を務める竹村泰長さん(上星川町在住)は「鮭の遡上には4年程度の歳月が必要。来年以降も継続して放流を行いながら(いつしか)鮭が元気に戻ってくる日を皆で迎えられれば」と話していた。
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