㈱横浜建材工業
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仏向小学校3年1組の児童32人が「総合的学習の時間」で1年間取り組んできた「食品ロス問題」の集大成として、「のこさず食べよう!スタンプ集め‼」と題した企画を立ち上げた。飲食店で注文した品を食べ残さず完食するとスタンプが押印され、3つ集めると特典が得られる仕組みで、近隣の和田町商店街の飲食店12店がこの企画に協力。3月6日(日)まで実施している。
自ら課題を見つけ、主体的に問題を解決する資質や能力を育てることを目的とする「総合的学習の時間」。同学級では「食品ロス」をテーマに4月から1年間、学びを進めてきた。
春先にSDGsを学ぶ中で、「自分達にできることは何か」と考え「食品ロス問題」を学級のテーマに設定。インターネットや書籍を通じて食品ロス問題の実情を調査する過程で、世界に目を向けると、自分達と同じ年齢の子どもたちの中には食べることに困っている人もおり、命を落としているケースがあることを知った。
見つめ直すきっかけに
「食べたくても食べられない人がいるのに、自分は平気で残してしまっている」。多くの児童が日ごろから家庭でも「残さず食べなさい」と言われているというが、「理由を付けて嫌いなものを残すことがあった」という子どもたちは、この学習を通じ、自らの生活を見つめ直すきっかけになったという。
ポイントは楽しみながら
和田町商店街の飲食店で聞き取り調査を実施すると、子どもたちの予想に反して各店ともフードロスが少ない実情が見えてきた。「食品ロスが少ないことはいいことだけれど、もう一歩進められないか」と考えた子どもたちは飲食店で注文した品を完食すると特典を得られる企画を立案。この発案に商店街の飲食店12店舗が協力を申し出た。
「のこさず食べよう!スタンプ集め‼」と銘打ち2月19日から始まった今回の企画では、注文した品を残さず食べきると子どもたちが自作したカードにスタンプが押印される。3月6日までの期間中に3つのスタンプを集めると「ランチ50円引き」「トッピング1つサービス」など、特典に変わる仕組みだ。松井拓磨さんは「イベントを通して楽しみながら食品ロスを少なくできれば」と地域住民へ参加を呼び掛ける。
一方、子どもたちが考えた企画に協力している店舗のひとつ、異食堂すみれの神山春行さんは「社会課題を楽しみながら解決へつなげるという視点は子どもたちならでは。来店いただいたお客様にも好評」と話す。企画に協力している店舗は以下の12店(順不同)▽炭火焼肉七厘亭▽うま六亭▽上海飯店▽麦わら屋▽異食堂すみれ▽パチョリ▽中華錦蘭▽アジアンキッチンわだ▽信栄食堂▽どんとこい家▽KANARI▽竹世寿司
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