区内で外国人支援などを行うNPO法人ABCジャパンの代表・安富祖美智江さんが6月16日、日本での支援活動などを評価され、ブラジル政府からリオ・ブランコ国家勲章を授与された。安富祖さんは「光栄。大きなサプライズ」と喜ぶ。
この勲章は、同国最高勲章の一つ。ブラジルと諸外国との友好関係の強化などに貢献したブラジル人や外国人に贈られる。全世界が対象で、過去には日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏や元総理大臣の中曽根康弘氏らも名を連ねる。
学習教室、居場所にも
安富祖さんは沖縄県からブラジルに移住した両親のもとに誕生。先に来日した兄を頼りに26年前、鶴見に移住し、ABCジャパン設立に関わった。
同団体は設立以来、外国につながる子どもたちのための学習教室や、区と協働した進学ガイドブックの製作など、区内外の多くの外国人を支援。コミュニティの拠点や居場所となってきた。
日伯110年の節目に
授賞式は、日本人のブラジル移住110年、ブラジル人の日本移住30年を記念し、JICA横浜海外移住資料館で始まった企画展「日伯110年の絆―在日ブラジル人」のオープニングセレモニーの中で行われた。
当日は、在東京ブラジル総領事館関係者らが出席。ジョアン・デ・メンドンサ・リマ・ネト総領事から勲章が授与された。
鶴見のコミュニティや家族、ブラジル政府などに対し、「どうお礼をしたらいいかわからないほど」と、これまでの支えに最大限の感謝を述べた安富祖さん。「日本で暮らすブラジル人のために活動する、全ての人がもらった勲章」と話した。
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