神奈川県選挙管理委員会が視覚障害者向けの「投票用紙記入補助具」を作成し、4月から県内各市町村の選管に周知を進める。
視覚障害者の投票では、点字投票や代理投票が認められているが、誰に投票するか代理人に知られることなく、「自分で名前を書きたい」という声も多い。しかし、「どこに書いてよいか分からない」という人のために作られたのが今回の補助具だ。
補助具は、A6サイズの透明なプラスチックケースの一部に穴があいていて、その周りをテープで囲い凹凸をつけている。その中に投票用紙を入れることで、表面を触ればどこに名前を書いたら良いか分かるようになっている。
これは、昨年7月の厚木市議会議員選挙で同選管が京都府舞鶴市の事例を参考に取り組んだもの。その際は7人が補助具を使用し、好評だった。それを受けて県の選管が全県に広めたいと考え、導入を決めた。
県選管は、4月から県内の各市町村の選管に周知を進め、必要に応じてケースを用意。それを各選管で切り抜きなどを行って、活用してもらう考えだ。県選管の担当者は「補助具が少しでも目の不自由な方々の投票に役立てば。当事者目線の障がい福祉実現を目指す神奈川県として、全ての方が希望する形での投票に近づけるよう、今後も取組みを進めていきたい」と話している。
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