「横浜SKY献血ルーム」がこのほど、スカイビル=西区=27階に開所した。広さ約855平方メートル、神奈川県内最多の30床のベッドを設置。医師3人の体制で、年間7万人の採血数を目指す。
横浜駅の西口と東口にあった2つの献血ルームが移転統合し、今回の開所に至った。空港ラウンジをコンセプトとした内観はシックでモダンなデザインが特徴。20代後半から40代の働き盛りの年齢層をメインターゲットとし、仕事の合間にも訪れることができるよう、無料のWi-Fiも完備している。
受付や待合室からは横浜港や横浜ベイブリッジなどが眺望でき、リラックスして献血できる場所を目指したという。
献血の血液から造られる血液製剤は病気やけがの治療のため、輸血医療で多く使われている。輸血用血液製剤の安定供給のため、県内では1日900人の協力が必要だ。
神奈川県赤十字血液センターの大久保理恵所長は「今まで来ていただいていた方はもちろん、近隣のオフィスで働く方など、多くの方に来てもらいたい」と話した。
日本初は横浜
横浜駅西口は献血ルームが日本で初めて開所した場所だという。それまでは事業所や学校、駅前での献血バスによる街頭献血が中心だった。1978年、ターミナル駅周辺の開放的なスペースで、若い人をターゲットにした献血ルームの設置の必要性を訴えた当時の血液センター所長による発案だった。その後、献血ルームが一般的に周知され、バス以上の採血量が確保できるようになると各地で設置が進んだ。
また、サッカーJ1の横浜F・マリノスの公式キャラクター「マリノスケ」の県献血広報大使就任式も同所で開催。同クラブはホームゲーム時に献血バスの配車を行うなど、15年以上にわたって献血活動に協力。同所の入り口には選手の直筆サイン入りのユニフォームや写真を飾ったマリノスコーナーが設けられた。
鶴見区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
「横浜環境活動賞」に15者 メダカの保存など評価1月20日 |