「蛇も蚊も出たけー、日よりの雨け」――生麦の本宮・原地区に江戸時代から伝わる伝統行事「蛇も蚊も祭り」が6月2日に行われる。巨大な「蛇」を大人や子どもが担いで家々をまわり、地域一帯が沸き上がる。
蛇も蚊もは、約300年前から続く行事。悪疫が流行した際、人々が悪霊を封じ込めようと蛇を作り、海に流したことが始まりだと言われている。
以前は本宮・原地区が合同で行っていたが、戦前から別々に。両地区とも1992年に横浜市無形民俗文化財に指定されている。
蛇は、地域住民らが毎年萱などから作り上げる。体長約15m〜20mで、本宮は3体、原は2体作る。一般的な蛇とは違い、角や耳、髭などもあるのが特徴だ。
練り歩きや絡み合いも
本宮は、午前8時から道念稲荷神社=生麦4の27の21=で神事を行い、その後3体が分かれてまちを練り歩く。クライマックスは11時ごろに生麦小学校前に3体が揃い、校内に進んで絡み合いを見せる場面。雨の様に蛇へ水をふりかけるパフォーマンスもある。
一方原地区は、新明神社=生麦3の13=で午前7時から2体を地域住民らが協力して作り上げる。その後、午後1時から神社でお祓いをして、4時ごろまでまちを練り歩く。
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