志高く真摯に市政へ 市政リポート【4】 北陸のまちづくりに学ぶ 川崎市議会議員 さいとう伸志
11月10日・11日と、まちづくり委員会の視察で金沢市・富山市の視察をしてきました。
観光都市 金沢
金沢市では、金沢駅北土地区画整理事業として施工された駅東広場にある「もてなしドーム」を視察しました。米国の旅行雑誌「トラベル・レンジャー」に「世界で最も美しい駅」14駅に選ばれ、日本では、唯一選ばれたとのことです。
金沢市は日本海気候で非常に雨が多く「弁当忘れても傘忘れるな!」と言われるくらいで、当日も小雨が降っていました。この「もてなしドーム」のコンセプトは「雨の多い土地 傘を差し出すおもてなしの心を表現」です。駅を出て外の様子を見ながら傘の準備が出来るという利便性の他に、駅利用者の憩いの空間にもなっていました。
また金沢市役所で「眺望景観の保全」の概要について説明いただいた後、実際金沢城へ移動し、そこから見える景観も視察しました。金沢市は今年、北陸新幹線も開通し、歴史都市そして観光都市として観光客が増えています。住民の意見を取り入れた高さ制限の見直しなど、官民が一体となって積極的にまちづくりが行われていることを実感しました。
コンパクトシティ 富山
富山市役所では「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりについて」「自転車利用環境整備計画について」説明いただきました。
富山市のまちづくりの基本方針は、公共交通を軸に、その沿線に居住、商業、業務、文化等の都市の諸機能を集積させる拠点集中型のコンパクトなまちづくりの実現です。お団子(街=徒歩圏)と串(公共交通)の都市構造を目指しています。駅から半径500m以内、バス停から半径300m以内のエリアには良質な住宅の建設事業者や住宅建設や購入する市民に対して市から助成されるシステムもあるということでした。
また、レンタサイクルや市街地の自転車道・市内各地の魅力を伝えるサイクリングコースの整備等「自転車のまち とやま」のイメージ作りに取り組んでおりました。
今後、急激に加速する少子高齢化対策のためのコンパクトシティー、そして環境対策・健康増進のための自転車利用環境整備。新しい時代に向けた街のあり方に向けて努力しています。
川崎市のまちづくりにおいて、大いに参考になる視察でした。
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4月26日