小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載215回 「くにこ」の県庁見聞録 県立高校改革―インクルーシブ教育
司会)県議会が一旦終了、お疲れ様でした。
くにこ)凄く大変な議会でした。今期所属の文教委員会で、相変わらずの教員不祥事、障がい者雇用率水増し問題、ブロック塀法定点検ミスなど、重い問題が矢継ぎ早に出てきまして。
司会)そうでしたね。全国的な大きな問題です。
くにこ)そうこれらは簡単に解決できない大きな問題ですが、地道に改善できるよう努力しています。また本県にとっては重要な案件である32年から施行される県立高校改革2期計画が公表されたんです。
司会)高津区の生徒にも関係あることですよね。
くにこ)ええ、県立高校は学区制限はありませんし、川崎北高校がインクルーシブ教育校に指定されましたから、非常に身近な問題です。
司会)インクルーシブ教育とは?
くにこ)県内パイロット校が試行しています。小中学校で、みんなの学級という考え方を導入し、障がいがあってもなるべく普通級で学習できる、障がいが無い生徒も障がいについて理解できるような教育環境を整備してきました。
同地域の高校が知的障がいに限ってインクルーシブ教育を展開している。各学校を私は参観してきたんですよ。障がいのある、無しにかかわらず、理解しあい、助け合いながら、共に学ぶ―これがインクルーシブ教育なんです。
司会)相変わらずの現場主義ですね。
くにこ)教育は、学校現場を見るのが一番。逆に見なければ理解できません。再編統合対象の県立高校には、今まで私はかなり足を運んできましたので、今期も同様に視察を続けていきます。
インクルーシブ教育は、共に生きる社会を作るために大変重要な考え方です。でも、バリアフリーなどのハード面、指導体制などソフト面での課題はまだまだ山積している。だからこそ皆さんの理解を十分に得ながら進めていくべきなんですよ。県立高校改革計画を議論していく中で、現場で得たものをしっかり提言していきたいと思います。
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5月3日