連載219回 「くにこ」の県庁見聞録 子ども達の未来のために!
司会)お疲れ様でした。任期最後の議会が終わりましたね。
くにこ)ありがとうございます。改選期なので日程もタイトで非常に大変でしたが、充実してましたね。
司会)意見書も含めてくにこさんが活躍する機会が多かったという事でしょう。
くにこ)ハイ、お陰様です。今ある私の全ては20年前に始まったんです。不登校という問題がちょうど注目され始めた時でした。当選2年目に西野さんの居場所―たまりばを一人で視察。そこで初めて西野さんと会ったんですよ。
司会)子ども夢パークの西野博之さんですか?
くにこ)そうです。彼の思いつめたような真面目な姿勢に感銘を受け、こういう人は応援していかなければいけない、と心に誓った事を思い出します。
司会)川崎市や県から応援を受けて、今は西野さんは国の審議委員にも引っ張りだこですね。
くにこ)そう彼の話には、子どもたちへの愛情が溢れています。でもまだまだ、国の政策はついて来れないんですよ。国ばかりではなくて、県の青少年問題協議会という審議会でも西野さんには素晴らしい提言をしてもらっているんですよ。
司会)くにこさんも、青少年問題協議会委員を暦任されてますね。
くにこ)はい、不登校や引きこもり、青少年とのコミュケーションのあり方などを議論するのですが、専門家の委員ですから、議論が先鋭的になりがちで、現実と乖離してしまうんです。傍聴した時に私はそこに気づいたので、原点に戻るべきだ、と当局に注意したんです。
司会)変わりましたか?
くにこ)はい、30年度は原点に戻り、西野さんも青問協委員に再任されて、貴重な提言をしてもらっています。子ども達の心は、ちょっとしたきっかけで、変化する。不登校や引きこもりになっても、決してそれがいい事だとは思ってはいない。でも大人の判断を押し付けるのでは無く、子ども自身が自分で気づく事が大事。気づけるように温かく見守る、気づける環境を整える、それが大事なんだ、と、私は学びました。
司会)それは素晴らしい。
くにこ)実践するのは難しいですよ。でもこの思いを持って、県立高校改革に取り組んで来た結果、小中の学び直しが出来るクリエイティブ高校が指定され、通信制や昼間定時制高校が設置されてきたんです。子ども達には、社会に通用する基本的な学力、知力を身につけてもらいたいんです。
司会)生き抜く力ですね。
くにこ)そうです。命を守る政策に全力で取り組む。その心は、子どもたちの未来を幸せにするという事なんです。頑張りますよ!
|
|
|
|
|
|
4月26日