連載220回 「くにこ」の県庁見聞録 ケガに思う
司会)足のケガは大変でしたね。いかがですか?
くにこ)ありがとうございます。お陰様で少しずつ良くなっています。選挙初日のケガでしたから、参りましたけどね。
司会)車椅子で朝駅頭にいらしたので、びっくりしました。
くにこ)最初笑われちゃいました。どうしたの大事な時に?って。自分でも本当にバカだなと反省してます。久本神社の裏階段で転げて左足靭帯を切ってしまったんです。内出血がひどくてびっくりして病院に行ったんですけど。こんな経験は初めてです。
司会)車椅子も、松葉杖も大変ですよね。
くにこ)最初慣れなくて、何度もひっくり返りそうになりました。階段も使用できないし、歩道も歩きにくいし、こんなに移動が怖いとは知りませんでした。車椅子を常時使用している方の気持ちが今まで以上によく理解できましたよ。
司会)そうですよね。私も足を骨折した経験がありますけど、大変でした。
くにこ)県議会で、昨年ユニバーサルマナー研修を受けましたが、障害を抱えた方に勇気を持って声をかけよう、というのが最初の学びだったんですね。自分が今回不自由さをいやというほど経験して感じたのは、下手に手を出すのは返って不親切なんだという事でした。手伝うなら、最初から最後まで手伝う。それができないなら、自力の範囲で行動する。そうでないと、例えば、エレベーターが無い場所で手伝う人がいたので2階に上がった、下りる時に、手伝う人がいないと、立ち往生してしまう、ということです。お手伝いする側も覚悟してやらないと、むしろ不親切になる、ということです。
司会)わかりやすいです。
くにこ)私の自宅は2階が生活の場でしたので、階段をお尻あがりで、時間をかけて自分で上がりました。できなければ1階で生活しようと考えてましたけど。そうやって工夫しながら生活した事が逆に大変いい経験になりました。自分が加齢の為に足が不自由になることもある、先の事を考えながら、生活設計をしなければいけない、と痛感しました。
司会)誰しもそうですね。
くにこ)バリアフリーとは名ばかりで、真の意味で障害を抱えた方々にとって暮らしやすい環境になっていないのだ、辛抱を強いているんだなあ、と思い知りました。今後はもっと優しい街づくりに大きな努力をしていきます。
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5月3日