小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載248回 「くにこ」の県庁見聞録 児童相談所って?
くにこ)児童相談所って何をする場所か、ご存じですか?
司会)児童虐待を通報したり、虐待された児童を保護する所ですよね。
くにこ)流石!その他に療育相談と言って、発育に不安がある場合に相談したり判定したりする場所でもあります。でも一般には、児童虐待関係の場所、という感じで受け止められていますね。子育て等の悩みを相談する場所でもあるんですよ。
司会)くにこさんは最近「児童相談所の在り方を考える地方議員懇談会」を立ち上げ、勉強会などで忙しいそうですね。
くにこ)はい、重要な課題を児童相談所は抱えていますからね。副代表として勉強させてもらっています。でも、この会の立ち上げ時の記者会見で、記者さんからの質疑などにより、普通は児童相談所と関わる人は少ないんだな、と改めて感じました。だから、最初に児童相談所をご存じ?と伺ったんですよ。
司会)そうでしたか。
くにこ)厚生常任委員会に新人議員が配属されたら、最初に県の児童相談所を視察するようアドバイスします。児童福祉のイロハのイですからね。養育放棄、置き去り、暴力をふるったり、監禁したりと、幸せな家庭とは程遠い劣悪な環境に置かれる子ども達もいますよね。全ての子ども達が幸せな環境で育つように、という視点からいうと、困窮する子ども達を救うことは重要な政策の一つです。あまりにひどいケースは親と子を強制的に分離する場合もあります。そういう時の居場所が一時保護所です。
司会)そうなんですね。
くにこ)その分離がうまくいかずに子どもが死に至るケースがあったため児童相談所の権限が強化された経緯があります。
司会)神奈川県でも5月に3件も児童虐待死亡事件が報道されました。
くにこ)一方、誤認による強制親子分離も起きていて、引き離された親子への精神的ケアが必要になる場合もあります。行き過ぎたケースですね。児童相談所が子育ての身近な相談窓口であり、子ども達が幸福に成長するために貢献する機関として健全に機能できるようにと、地方議員懇談会を発足しました。多様なケースを研究して有効な提言ができるよう、努力していきたい、と決意しています。
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5月3日