寄 稿 ペット及び、生きものに係わる動物行政の改善が一歩前進 川崎市議会議員 かすや 葉子
かすや 葉子
私は、動物が大好きです。昨今では、癒しや情操教育を求めるなどの効果から、ペットを飼育する人々が急増し家族として位置づけされている現状もあります。その反面、安易に飼って遺棄したり、ようやく禁止されましたがインターネット販売や24時間営業など営利目的で動物に負担をかけている現状もありました。
また、「川崎市動物の愛護及び管理に関する条例」では、動物の健康及び安全の保持について必要な措置を講じ、市民の間に動物愛護の気風を高めるとともに、動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害並びに生活環境の汚染を防止することを目的とする法律があります。しかし、愛するペットが死んだ時や虐待に対する法律などは確立されていません。
生きものを尊ぶという考え方が現代社会の法律には必要のはず。ですが、虐待などの非道な行為もペット等に対する法律が未整備で、例え遺棄しても廃棄物処理違反でしか裁けないという現状があるため、実際にごみ集積場にシーズー犬２匹がゲージに入れられたまま、捨てられていたということもありました。
このようなことを踏まえると、ペットの遺棄に対する罰則の強化や虐待対応など、生きとし生けるものに対する適正な法律を整備・確立していくことが必要なのです。
こんな現状から、ようやく動物行政として全国で犬や猫を安易に引き取らないという法律が制定され、特に、事業者の引取りはできなくなりましたので殺処分も減少していくものと考えます。反面、捨て犬等が増加するのではという心配もありますが、罰則規定を強化することで可愛いからと安易に購入することも抑止できます。
また、川崎市では、大規模災害時にペットの収容や具体的な支援を行う協定も結びました。今後も、ペットとして飼育される動物の増加とともに、残虐に耳や舌を切られたり遺棄されたりする動物も多くなると考えられます。動物行政の改善を行い、犬猫殺処分・及び動物の虐待を禁止するなどの法律を強化していくことをあわせて再び強く訴えて参ります。
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