小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作／政策科学総合研究所 連載204回 「くにこ」の県庁見聞録 朝鮮学園補助金【1】
（司会）昨年に続き産経新聞にくにこさんの質疑が取り上げられていますね。
（くにこ）はい、これは学費補助制度の大事な視点なんです。
（司会）どういう意味です？
（くにこ）私立学校に通う生徒・保護者の為に、国の就学支援金に県が学費補助金を上乗せして、生活保護世帯であっても私立高校に通学できるよう配慮しています。これは何度もお伝えしてますよね。
（司会）ええ、生徒の進路選択の幅が広がり、皆喜んでいますよ。
（くにこ）普通の私立高校では、学校に経常費補助金、保護者には所得に応じて学費補助金と県からダブルで補助しています。ところが、北朝鮮拉致問題、原爆実験、ミサイル発射などの過去の一連の事件の制裁措置として、県は過去２回にわたり朝鮮学校に対する補助金をストップしました。東京都はその後もストップしたままですが、本県は止めたり出したりしてきたんですね。
（司会）そうでしたね。
（くにこ）そこで、26年度から朝鮮学園には、幼稚園から高級部まで全部、学校に対する補助金は廃止し、保護者に対する学費補助金のみの制度にしたんです。どんな政治状況でも生徒の教育環境を守る為に、という謳い文句でした。ところが昨年６月に、産経新聞が本県の朝鮮学園は学費補助金を強制的に学校に寄付させているという記事を全国版１面に掲載したんです。学費補助金は学費軽減の為ですから、保護者や生徒が自分達の為に使うべきもの。そのお金を学校が強制的に寄付させた、というんですから、許せません。保護者や生徒が気の毒ですよ。
（司会）くにこさんの厳しい追求を読みましたよ。
（くにこ）２度と同じ過ちは犯さないと思いきや、先週朝鮮学園は新しい方法で、学費補助金目当てに寄付を要請しているという記事が再び掲載されたんです。いくら、学校に立ち入り調査を行い、学費補助の目的を課長が説明しても、学校は保護者から、補助金支出の時期に合わせて、寄付という名目ではない寄付を要請しているらしいんです。
（司会）懲りないですね。
（くにこ）県は朝鮮学園の執行部の釈明ばかり聞いて、保護者の助けを求める悲鳴に耳を傾けようとしない。保護者の為の補助金なんですから、保護者の声を聞かなきゃダメです。（続く）
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