志高く真摯に市政へ 市政リポート【9】 山古志の復興への歩みを視察 川崎市議会議員 さいとう伸志
熊本大地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
3月21日〜23日に我が会派新人(当選回数1回)5人で新潟県小千谷市、長岡市山古志(旧山古志村)、柏崎市、新潟市等をまわり、04年10月に発生した新潟県中越大地震の被害状況、避難生活の様子、そして震災後の復旧・復興までの取組みを視察。柏崎刈羽原発にも足を運びました。
おぢや震災ミュージアム「そなえ館」
小千谷市のおぢや震災ミュージアムそなえ館では、地震発生から3時間後の被災、3日後の避難生活の始まり、3か月後の仮設住宅での生活と復旧への取組み、3年後の復興に向けての歩み等、被災した地域住民の生の声も踏まえ、詳細に紹介されておりました。
今回の熊本大地震にも共通しております「想定外の事に追われ、避難者の要望が行き届かなかった」「余震の恐怖による車中泊の避難者の『エコノミー症候群』で死者が出た」「3日目には仮設トイレが用意されたが、大半が和式だった」等々、地方と都心部であってもあまり変わりがないような声がしっかりと綴られておりました。
旧山古志村での現地説明
山古志村(現・長岡市山古志)では、当時対応に当たった職員の案内により現地等を視察。軟弱地盤(砂地)により土砂災害が各地で発生し、全村民避難が発令され、長岡市へと避難した説明を受けました。土砂により川が、せき止められた木籠地区では、今なお、水没後の沈殿した泥の中に埋まった、家などが残っておりました。説明では「とにかく一斉に避難場所へ被災者を入れた為、不満が続出した。要望をくみ取り、町会単位の対応にしたところ不満が激減した」とのことで、プライバシーのない避難所生活では顔見知りを近くにいるようにすることで、お互いが気遣いあい、助け合う行動が生まれてきたと説明されました。
今回の視察では公助には限界があり、本市でも地域コミュニティーが課題となっておりますが、自助、共助がしっかりできる体制づくりが必要と考えました。
中越大地震、東日本大震災等、このような声がしっかり生かされ、熊本の対策が取られることを願います。
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5月3日