小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載218回 「くにこ」の県庁見聞録 31年 第1回県議会開会中
くにこ)今年は地方選挙があるので、議会日程を凝縮しています。15日まで毎日毎日濃い議会になっています。
司会)全国的にそうなんですね。
くにこ)はい。知事も改選なので来年度は骨格予算。詳細は当選後に審議します。予算県会として各常任委員会でも、しっかり議論していますよ。
司会)任期中最後の議会ですから、思い入れもあるのではないですか?
くにこ)ええ、この議会で、勇退される先輩議員もいらっしゃいますし、本会議場で最後の質問をなさったりしています。
司会)感無量でしょうね。
くにこ)そうだと思います。私にとっても非常に思い出に残る議会になっています。というのは、自民党県議団として提出する2つの意見書が私が提案した意見書なんです。こんなこと政調会長時代にもありませんでした。
司会)意見書って神奈川県議会として、国に対して要望など意見を提出する、というものですね。
くにこ)はい、議会で過半数を得て可決されないと提出できないものですから、手続きも重いんです。【1】学校など教育施設において、障害をかかえた教職員が働きやすい環境を整備する為の補助金の創出。【2】放課後児童対策として展開されている学童クラブなどの指導員の質が低下しないように特段の配慮を求める意見書-この2つです。【1】は、昨年秋に障がい者雇用率の不適正な算入について報道されましたよね。特に教育委員会では、障がい当事者から申し出がないのに雇用率に算定し、国の基準に合うようにごまかしていたんですね。調査してみると民間と異なり、公立学校ではエレベーター設置率も低い、トイレなどの対応も遅れている。環境が整備されていないのに障害者雇用率だけ上げようとしても、無理なんですよ。まず学校環境を向上させる-これが大事ですね。予算が有り余っている県財政ではありませんから、国からも支援をお願いしたい、という意見書なんですね。教職員のみならず、そこに学ぶ生徒たちの為にもぜひ学校のバリアフリー化を促進したい、という願いからです。が、12月議会の文教常任委員会では立憲民主党会派が反対したので、今議会に持ち越したんです。でも自民党では皆が賛成してくれたので、本当に感謝しています。バリアフリーは皆の為ですからね。(つづく)
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5月3日