志高く真摯に市政へ 市政リポート 63 「かわさきSDGsパートナー」について 川崎市議会議員 さいとう伸志
川崎市は「SDGs」(持続可能な開発目標)の達成に向けて取り組む企業や団体などを登録・認証する「かわさきSDGsパートナー」という制度を今年度からスタートしています。
このSDGsとは「人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標」として、国際社会共通の旗印となっているものです。平和や福祉、経済、自然環境など多岐にわたる問題解決に向けた方策が示されていますが、例えば「食品ロス解消・省エネ」や「住み続けられるまちづくり」などといったスローガンの言い方を換えたものと考えると、身近なことと感じる方も多いのではないでしょうか。
現在398者が活動
「かわさきSDGsパートナー」は現在、この取組みへの参加意志を表す「登録・パートナー」と、具体的な行動までも含めて参加意志を示す「認証・ゴールドパートナー」という2タイプのパートナーシップが設けられており、本年3月の応募開始以来、延べ398者が活動を始められています。また今月末にはさらに多くの事業者等が決定される見込みとなっており、規模のさらなる拡充が期待されています。
制度の正しい普及を
しかし、このうちの「ゴールドパートナー」については、公共調達(入札)に参加できるインセンティブ(意欲を高めるもの)が付与される事になっており、これを主目的に、制度の趣旨を逸脱した考えの事業者が参加意志を示す懸念が捨てきれません。そこで本市における運用に際し留意すべきと尋ねると、担当者は「認証を受けた事業者には取組みに資する先進事例の共有やセミナーの開催、積極的な情報提供などを行いフォローアップに取り組んでいく」といった回答がありました。
SDGsについては、制度の仕組みを十分に理解し、効果的に運営する事が何より大切です。
「かわさきSDGsパートナー」については申請手続きの負担軽減や、融資制度における信用保証料の補助等のインセンティブもあり事業者にとって様々な面で取り組みやすい制度でもあります。それだけに今後も正しい普及に努めていく必要があると考えます。
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5月3日