4月1日付で中原区長に就任した 板橋 洋一さん 幸区古川町在住 57歳
全国に誇れる街めざす
○…生まれも育ちも川崎市。それゆえ「馴染みは深い。昔のイメージとは違い街は大きく発展し、緑や川など自然も残る。全てが詰まっている感じ」と中原区の印象を語る。今年は区制40周年の節目。「震災や景気不安など昨年は良い年とは言えなかった。今年は元気で明るく、区民の皆さんとともに良い街を作っていきたい」と抱負を語る。
○…市役所に入ることを決めたきっかけは、大学時代に元首相・菅直人氏の勉強会に参加したこと。「専攻は国際政治だったけど、その講演で地方自治の大切さを感じてね」。勤続35年のなかで今も心に残るのは、商業観光課を担当していたとき。観光の街・川崎を目指しシティセールスの核となる”観光振興プラン”を作ったこと。「当時、神奈川の観光といえば鎌倉と横浜。川崎は川崎大師が有名なくらいで、大都市会議に出席しても他市との観光予算の違いに驚いた」という。”街が良くなれば人も来る”を合言葉に奔走。今や、人口は増え続け、産業や商業、芸術やスポーツなど話題も絶えない川崎市に「魅力が出てきた証だと思う」と笑顔を見せる。
○…川崎区に住む84歳になる母に、毎朝メールを送るのが日課。「生きているかどうかの確認だよ」と冗談めかすが、週末には顔も出す孝行息子だ。夫人と2人暮らしで、息子・娘は独立。「子どもには、老後の面倒は見なくていいが親のすねはかじるなって言ってある」とは父親ならではの愛情表現。喜怒哀楽に例えたモットーは、「喜びは分かち合えば倍になり、哀しみは分かち合えば半分になる」。そして「怒りは集まればパワーになり、楽しさは集まれば街になる」。
○…就任して職員に伝えたのは「物事は、接点だけを見るのではなく、広く大きく捉えれば違う側面も見えてくるもの」ということ。市の中心に位置する中原区。「川崎市のリードオフマンとなり、全国に誇れる街にしたいですね」
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4月26日
4月19日