全国優勝した西中原中女子ハンドボール部の監督を務めた 大房 勝則さん 高津区在住 26歳
選手と共につかんだ栄冠
○…「これまで実績はなかったけど、生徒たちも自分のためにと言ってくれていたので、最後は勝てて良かった」。全国大会の決勝戦は息詰まる展開のシーソーゲームに。1点リードのまま迎えた試合終了直前。相手チームのキャッチミスもあり、リードを守ったまま試合終了を迎えた。「最後に神様が微笑んでくれたのかも。やってきたことに間違いはなかったと感じた」と熱戦を振り返る。
〇…「ハンドボールの技術の指導は誰にでもできる。一番大事なのは人間作り」と言い切る。あいさつや掃除など、日常生活での当たり前を全てハンドボールに関連させて指導する。「あいさつができなければ、試合中、話すことができない。落ちているゴミに気付けなければ、プレー中のチャンスに気付けない」とこんな感じだ。生徒には、自身の納得いかないことをノートに書かせ、改善できるまで考えさせている。「自分で解決する力をつけてほしい。自分で解決したものは忘れませんから」。どの指導も全てがプレーに繋がっている。
〇…富山県出身。父、母ともにハンドボール指導者という一家に生まれる。2人の兄も経験者。兄の影響で小学校の時に競技をはじめ、大学は名門校でプレーした。しかし、度重なるケガの影響もあり、卒業を機に指導者の道へ進むことを決意。西中原中に赴任後は、ハンドボール部の監督を務めながら、夜間学級で教鞭を振るった。中学校を卒業できないまま15歳を過ぎた生徒が通う夜間学級にはさまざまな年齢、国籍の生徒が通う。その中で、英語や数学の指導にあたった。
〇…全国優勝を経験したことで、「これまでの指導法が確信になった」と胸を張る。4月1日からは異動により、宮前区内の中学校で一からのスタートを切った。今度は男子ハンドボール部で同じように全国の頂点をめざす。「これまで教えてきたことを基盤に、新天地でも同じような喜びを味わいたいですね」
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4月26日
4月19日