第54回関東アマ将棋名人戦の県予選会で優勝した 池田大一勢(たいせい)さん 法政二高2年生 16歳
将棋を世界へ、夢への一手
○…日本将棋連盟神奈川県支部連合会(菊名登会長)と神奈川新聞社が主催し、3月に横浜で行われた「第54回関東アマ将棋名人戦」の県予選会で、並みいる強豪たちを破って優勝。5月25、26日に東京都立川市で開催される関東大会への県代表の座を勝ち取った。「序盤からずっと劣勢が続いたけど、最後に逆転できた。優勝が決まった瞬間はすごくびっくりした」
○…父に誘われ、小学2年で将棋を始めた。対局の流れを読み、幾手先も予測しながら戦略を進める頭脳戦。その奥深さに、すぐに夢中になった。日ごろ対戦するのは、直接対面する棋士だけではない。インターネットを利用し、全国の愛好家とオンライン対戦を繰り返して腕を磨いている。「最後の最後まで勝敗が分からないのが将棋の魅力」。百戦錬磨の若手棋士が言葉に力を込める。
○…16歳にして輝かしい戦歴の持ち主だ。小学5年で県の小学生名人戦大会で初優勝。その後県代表として、全国大会も経験した。12歳で出場した18歳以下の全国大会では、中・高生の部で優勝。全国1位の栄冠を手にした。受験勉強に専念するため、中学2年で一度将棋から離れたが、高校進学後は迷わず将棋部に入部。「2年ぶりに将棋を始めたら、めちゃくちゃ楽しかった」。生き生きとした瞳が輝き、笑顔がぱっと広がった。
○…現在、法政二高の2年生。5段の腕前を持ち、同校将棋部で副部長を務める。学業で特に好きなのは英語の勉強。英文を自力で読み解く過程が「自分の知らない世界を開拓していくようで、好奇心を刺激される」という。「将来の夢は」と問うと「いつか、英語を使って海外に将棋を普及させたい。プロ棋士にはなりません。アマチュアの方が気が楽だから」とにこり。「いつか将棋の世界大会を開いて、日本代表として世界中の人と対局を楽しみたい」。将棋に懸ける情熱を胸に、夢への一手を心に描く。
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4月26日
4月19日