中原区版 掲載号:2018年3月23日号 エリアトップへ

区内で講座を企画する「なかはら散策ガイドの会」で会長を務める 田中 恵子さん 新丸子東在住 68歳

掲載号:2018年3月23日号

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街を知り、好きになる

 ○…「春は散歩の季節。井田山から多摩川を眺めると、すごくいい景色ですよ」と微笑む。区内の歴史や文化をテーマに散歩コースを作り、街歩きをする「なかはら散策ガイドの会」で、昨年から会長を務める。今年も座学と街歩きの講座を企画。「新しいことと古いこと、変化に富んでいる。中原区はビルだけじゃない。自然もあるし、歴史もある場所」と街の魅力を語る。

 ○…約10年前、区役所主催の観光ガイド育成講座の受講生らで発足した同会。会員約20人のまとめ役として「よく連絡を取り合うこと」を心掛けている。発足後すぐに、二ヶ領用水の竣工400年を記念して発行されたガイドブックに携わったのは良い思い出だ。「たくさんの地元の方に話を伺った。メンバーに一声かけると、地域のいろんな人につながって手応えがあった」

 ○…関西出身。結婚を機に関東に移ったが夫の転勤が多く、東京、横浜、栃木などで暮らした。子育て中はどの街でも自分自身と地域との関わりは薄く、家と駅の往復が多かった。転機は50歳の時に夫婦でシンガポールで暮らしたこと。夫が仕事の昼間の時間で、国立博物館で募集していた日本語ガイドに挑戦した。英語が得意なわけではなかったが、当時約70人のメンバーで英語を和訳したり、ガイドのための勉強に励んだ。「国の歴史や文化を深く知り意義深く、活動自体もすごく楽しかった。シンガポールを好きになった」。そんな経験から「住む街を好きになるには、まず知ること」を大切にしている。

 ○…人と話すのが好きで、興味があることに積極的だ。同会の他にも、県立歴史博物館や市民ミュージアムでもガイドを務め、現在は川崎市の文化財ボランティアの研修に没頭する。毎日の買い物の合間に街を歩き、誰も知らなさそうな祠(ほこら)を見つけたり、初めての道に迷ったり。歩いているのが楽しい。「興味を持つことが大事。人も街もよく知ると、長所が見えてくる」

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