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SL防災ボランティアネットかわさき(通称:SL川崎ネット)の代表を務める 佐藤 元男さん 新城中町在住 70歳

掲載号:2019年3月8日号

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「災害の前にできる事を」

 ○…災害時の被害を減らし、復興の担い手となるセーフティリーダー(通称SL)として「SL災害ボランティアネットワーク」に所属し活動を続ける。昨年8月には市内で活動する仲間と「SL川崎ネット」を立ち上げて半年、県立高校での防災授業や地域イベントでのブース出展等、より地域に密着した取り組みに力を注いできた。熊本地震や西日本豪雨の際には現地でボランティア活動も。「現地の人の助けになり喜ばれることが、自分にとっても嬉しい」。

 ○…トラック販売会社で定年まで勤めた後、アルツハイマーの母を介護するため嘱託を辞した。「母の気持ちに寄り添いたい」と傾聴ボランティアを始め、東北にも足を運んだ。仮設住宅に住む被災者の男性から、津波に巻き込まれ妻を亡くした話を聞いた。「妻は自分が殺したも同然。もっと早くに逃げる判断をしていれば――」そんな男性の言葉が突き刺さった。「防災の知識があれば助かっていたかもしれない命。被災した後だけでなく、被災する前にできることはないかと考えた」。防災の知識を多くの人に広めたいと災害ボランティアに足を踏み入れた。

 ○…子供二人は独立し、現在は妻と暮らす。2カ月に1回は家族全員で集まり妻の料理を囲んで宴会。「妻は料理上手。ボランティアに出掛けるときはお弁当を持たせてくれる。現地で支援物資を使わないことはボランティアの鉄則だから」。

 ○…会社員時代の営業で身についた交渉力は、今の活動でも生きている。「打ち合わせや手続きは煩わしいと思わない。気づいたら立ち上げ役になっていた」。今後はメンバーの得意分野を活かした勉強会の開催や、市内北部・南部にも活動エリアを広げるつもりだ。「旗を振ったからにはやるしかない」と笑顔で前を向く。

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