第19回統一地方選挙の投開票が7日に行われた。中原区の市議選では、新人の吉沢直美氏(自民)が初当選、元職の松川正二郎氏(無所属)が返り咲き、松井孝至氏(国民)は涙をのんだ。吉沢氏の当選で、自民は現職の3から4に議席を増やした。
定数10に13人の候補が立った市議選。子育て支援などの政策を掲げた吉沢氏が初当選したことで、自民は現職の原典之氏、末永直氏、松原成文氏とあわせ4議席を獲得した。自民の4議席は、1995年の第13回統一地方選挙で、原修一氏、長瀬政義氏、市川代三郎氏、高巌氏が当選して以来24年ぶり。
また、新人では引退した市古映美氏の後継として出馬した市古次郎氏(共産)も初当選を果たした。元職の松川氏(無所属)は、10番目の議席を抑えて返り咲きを果たした。
現職では、川島雅裕氏(公明)、重冨達也氏(無所属)、大庭裕子氏(共産)が再選し議席を守った一方、松井氏(国民)が落選。新人の小松雄也氏(読書)、石井敦也氏(無所属)は及ばなかった。
トップで当選したのは1万2360票を獲得した押本吉司氏(立民)。支援者ら20人ほどが事務所で状況を見守り、深夜1時すぎに当確が伝えられると拍手でわいた。押本氏は「地盤・看板・鞄無しからスタートしたが、2期8年の実績を評価してもらったと思う。地域密着を掲げ、市民と同じ目線で自転車をこぎ政策を訴えてきたことで、政治への信念を浸透させられた。この大きな付託に応えられるよう今後も全力で取り組んでいきたい」と意欲を語った。
県議選は現職が議席
3議席を4人の候補で争った県議選では、現職の川本学氏(自民)が3万5756票を獲得しトップ当選。また、現職の滝田孝徳氏(立民)が5選、君嶋千佳子氏(共産)が2選を決め、それぞれ議席を守った。元職の日浦和明氏(無所属)は涙を呑んだ。
川本氏は「念願の3万を超える票を獲得できた。これも支えてくれた地域の皆様のおかげ。今後も、医療・福祉・子育てを重視して、人口増加に的確に対応した街づくりに取り組みたい」と意気込みを語った。
過去最低の投票率
川崎市選挙管理委員会によると、中原区の投票率は市議選が42・89%で前回より1・33ポイント減、県議選が42・70%で同1・28ポイント減となり、県議選、市議選ともに過去最低だった。
投票所別で投票率(市議選)が高かったのは、平間中学校(39・86%)、市立ろう学校(39・57%)、大谷戸小学校(39・21%)などで、低かったのは東住吉小学校(27・71%)、玉川中学校(28・07%)、中原区役所(28・23%)など。最大で12ポイント以上の開きがあることについて、市選管は「新しい住民や若い世代は選挙への関心が低いとみられ、投票率に差が出ている可能性がある。こうした地域による傾向は前回にもみられた」と話す。
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