中原区版 掲載号:2019年6月21日号 エリアトップへ

4月から中原区保護司会の会長を務める 中田 泰光さん 木月在住 65歳

掲載号:2019年6月21日号

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社会復帰を穏やかに見守る

 ○…保護司は、罪を犯した保護観察中の人や非行少年に寄り添う非常勤の国家公務員。実質的にはボランティアで、区内におよそ40人いる。そのまとめ役として「会員の社会貢献に対する意識や経験、年齢の差を超え、会としてまとまりを作っていきたい」と意気込む。保護司になったのは42歳の時。20年以上の活動を通じて沢山の人と出会い、「保護司は篤志家」と言われる意味が分かった。「自分本位の人が多い社会で、無償の気持ちを持っている人たちがいることを実感した」と同志への信頼はあつい。

 ○…保護司が他のボランティアと違うのは「1人の対象者を担当すること」だと考える。「1対1で人と向き合うのは大変なこと。初めから自分のことを打ち明けてくれる人は少ないが、穏やかに接するうちに、少年の目や顔つきが穏やかになっていく」と、そのやりがいを感じている。

 ○…熊本県出身。父が転勤族で、小学5年で東京へ。結婚し30代前半で、区内で暮らし始めた。若い頃から「物事を自分で決めて、責任を取りたい」という思いが強く、会社員を辞めて34歳で独立。その後、妻の地元である中原区で不動産管理の仕事をしながら、地域貢献にも励んできた。「一度読み始めると止まらない」ほどの読書家で、SFや経済誌など年間約100冊に目を通す。「だからと言って覚えていることは少ないけどね」と謙虚な姿勢も忘れない。

 ○…中原区は近年、県下でも保護観察対象者が少ないという。人口が増えているのに低い水準を保っているのは「地域の諸団体の協力体制が整っているから」と、周囲へ尊敬と感謝の念を抱く。「本人が本気で更生したいと思ったときに、周りは協力するべき。1人でも多く社会復帰できれば、地域にプラスになる」

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