学校施設を、もっと地域に開放しよう―。そんな試みが9月21日、新城小学校で行われた。理科室などの特別教室を会場に講義やワークショップが開かれ、約90人が参加。地域により開けた学校にするための活用方法等を共有した。
「Kawasaki教室シェアリング 新城小カイホー区」と題した催しは、市教育委員会のプロジェクトとして今年2月にスタート。周辺で地域活動に取り組む市民が準備会を発足させ、今年の5月頃からプレイベントとして準備を進めてきた。
当日は地元で活動する人を講師に、音楽室では防音性を活かしたダンス教室、家庭科室では防災に役立つ炊き出しの調理実習=写真、理科室では工作作業や座談会など教室の用途に応じた講義が行われた。その後、講師と参加者全員が屋上プールに集合し、和やかな雰囲気の中、感想や今後学校で開催したいことなどを発表しあった。参加した中村文香さんは「どの教室も広く、懐かしかった。(特別教室は)特化している設備があるので、地域目線で見ればもっとできることがありそう」と話していた。
各学校ではこれまでも校庭や体育館などに限り、学校施設開放運営委員会の登録団体に貸し出していた。しかし、今回会場となった特別教室は一般教室と同じ棟にあることが多く、児童らの個人情報保護など安全面に課題があるため、貸し出しは進んでいない。同準備会メンバーの石井秀和さんは「学校を中心にいろんな人が繋がって、地域を再定義できるチャンス。まずは今日をきっかけに課題やアイデアを考えていきたい」と話した。
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