9月3日付で、中原警察署の第55代署長に就任した 田島 充さん 下小田中在住 57歳
五感で接し、安全守る
○…署長としては2カ所目。前任地の瀬谷署と比べ、署員が100人以上も増えた。「規模が大きくなると、より気が引き締まる」と真剣な眼差しを見せる。赴任してすぐ、署員らに「オンとオフの切り替え」と「悩みは人に相談」を呼びかけた。長年の経験から導き出した、任務を完璧に遂行するための必須事項だ。「明るく元気に前向きに、安心安全な中原区を目指したい」
○…県警に勤め39年。川崎市は、11年前の川崎署、5年前の川崎競馬場への出向に続き3度目だ。これまで、機動隊や薬物対策などに携わってきた。覚せい剤400キロの押収や、機動隊として駆け付けた阪神・淡路大震災直後の被災地の惨状など、関わった現場は今も鮮明に覚えている。一般市民、被害者、犯罪者と様々な立場の人に接する日々。「人にはいろん人生があるんだと知った」と振り返る。
○…同じ高校のサッカー部で信頼するキャプテンに誘われ、ともに警察官に。今回の秋の人事で、二人とも署長として新聞に載った。「40人以上いる中で真横に写真が並んだ。運命の絆を感じたよ」と笑う。几帳面な性格で、印象的な新聞記事や話はジャンル問わず手帳に書き留める。気付けば10年以上続く習慣に。「手帳の中身がそのまま引き出しとして頭の中にある。おかげで、出会う人々と様々な話題ができるんだ」と微笑む。
○…出勤前と退勤後の1時間、管内を歩いて回り「五感」で街を知る。「現場も100回通って初めて気づけることがある。街を把握するにも必要なこと」。署長としての願いは、不幸な目に遭う人を一人も出さないこと。「皆さんが枕を高くして眠れる夜が続くように。それが我々の使命」。区民26万人の安全を背負う覚悟を見せた。
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4月26日
4月19日