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宮内自治会 史跡に案内板を設置 地域の記憶を後世へ

文化

掲載号:2021年1月1日号

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案内板を紹介する田村会長(右)とメンバーら
案内板を紹介する田村会長(右)とメンバーら

 宮内自治会(田村二三夫会長)が、地域の史跡や旧地名の由来を残そうと先月、独自に案内板を設置した。これは2019年から続く活動で、3年間かけて約19の候補地に設置する計画。今回は市の許可を得て、初めて公的な土地への設置が実現した。

 今回設置されたのは家内橋、八目土・枠鼻、天神・神明社、横土手、蔵前、八坂神社跡の6カ所。案内版には史跡名や地名、簡単な紹介文に加え、二次元バーコードを記載。バーコードを読み取ると、さらに詳しい説明が読めるウェブサイト「宮内歴史ガイド」にたどり着く。紹介文は活動メンバーが手掛けており、小学生でも読めるよう仮名送りを工夫した。メンバーの野口友之さん(72)は「宮内は奈良時代から続く歴史ある街。伝えたい、説明したいことがたくさんあった。新しく暮らし始めた人にも、地域の価値を知ってほしかった」と話す。

 活動の中心を担うのは、自治会内に3年間限定で設置された宮内歴史ガイド委員会。「記憶を、記録にして伝えたい」という強い想いから郷土史に詳しいメンバー9人で活動開始。案内板を設置する場所を検討し選定。当初、木材の案内板を予定し自治会に申請したところ、「未来に残すなら丈夫な素材がいい」と石材で立てることに。費用は自治会と春日神社が折半した。

 優先順位を付け、一昨年の12月に6本を設置した。田村会長は「初めに設置したところは全て私有地だった。皆さん理解して頂き、快諾してくれた。ありがたいこと」と振り返る。2度目となる今回は、市の管轄となる花壇や公園に建てるために、区の地域振興課の推薦を得て川崎市と交渉。最終的には市の所有物とすることで許可を得た。

 メンバーの山本正明さんは「ただ立てただけじゃつまらない。一緒に歩いてこそ楽しいものになると思う」と話す。今後は、宮内小学校のまち探検の授業での講師役や史跡巡りの案内役ができるコンシェルジュを育成したいと考えている。

 「地域の歴史を伝えたいのはもちろん、この活動が住民同士のつながり作りのひとつになれば嬉しい」と田村会長。

新たに設置した案内板
新たに設置した案内板

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