陣屋二丁目のドッジボールチームの監督として中子連の大会で5連覇させた 青柳 嘉隆さん 井田在住 63歳
「自信」養い、勝利へ導く
○…「娘がいつも勝てないと泣いて、いてもたってもいられず監督を名乗り出た」。弱小だった井田のチームをドッジ未経験で強豪に導いた後、15年前から陣屋二丁目を指導。当初はほぼ初戦敗退で、対戦相手に「一勝したも同然」と笑われたことも。劣勢になるとすぐ諦める選手らを見て、課題は「負け癖」と判断。最後まで戦い抜くよう意識改革し、一気に成長。今夏、16チームが集う区大会で5連覇を果たした。「今では私の指示が通らないほど隙なく集中していて頼もしい」と信頼を寄せる。
○…住吉中では野球部に所属。のめり込み、プロ選手を志して毎日のように辺りが真っ暗になるまで仲間と白球を追った。ハードな練習もこなせたのは、「強くなりたいと本気で思っていたから」。夢は破れたが、真剣に挑んだ日々はドッジの指導に生かしている。「スポーツは本気で向き合って初めて、本当の魅力が分かる。子どもたちにも味わってほしくて」
○…20代後半まで苅宿で暮らし、幼少期は商店街がお気に入りの遊び場。同級生の親が営む八百屋や魚屋にしょっちゅう顔を出し、会話を楽しんだ。トラックドライバー歴は40年以上で、今も現役。丸一日かけて九州まで運転することも。長距離移動の癒しは地元の人との会話で、「人も全国それぞれの魅力がある。出会いに溢れていて天職だね」と微笑む。
○…「中学でもドッジを続ける子は少ない。プレー技術以外にも残せるものを」と、子どもたちには礼儀も指導。あいさつを徹底させ、練習に使用した公園はごみ拾いで恩返し。来春から6年生不在のチームになるが、「負けを想定している子は一人もいない。自信をもって挑んでほしい」。信頼関係が、さらなる高みへと導く。
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4月26日
4月19日