再編整備計画が進む等々力緑地で1月14日から3日間、にぎわいづくりを目的に実証実験が行われた。川崎市が民間企業と協力し、スポーツやエンターテインメントなどの新たな用途を企画。7年後の完成に向け、今回の結果を生かしていく考えだ。
休日はプロスポーツの試合などでにぎわう一方、シーズンオフや平日は活気に欠けるとの指摘もある同緑地。2029年度に整備完了を目指す中、日常的に集客できる魅力的な空間を生むための足掛かりとしてイベントが行われた。
陸上競技場のピッチ上で行うヨガの体験会、球場内で開いた映画の上映会、大道芸やトークセッションなど老若男女が楽しめる企画を提供。通常は緑地内での火の利用は禁止されているが、バーベキューも限定的に行った。リモートワークの普及などで働く環境が変化した社会情勢に合わせ、普段は一般に開放しない陸上競技場のVIP席を働く場として提供。利用者は非日常的な空間を楽しんだ。飲食を提供するフードトラックに順番を待つ列ができるなど、実験的に行われた新たな用途に多くの利用者が集まった。
区内在住で5歳の息子と来たという30代の女性は「大道芸のショーを見たり、射的などの模擬店に参加したり、小さな子どもと一緒に楽しめるものが多くてよかった」と笑顔を見せた。
来場者にはアンケートを実施。イベントの感想や、昨年11月に示された再編整備計画の改定案にあったプールの設置などに関する意見を聞いた。市建設緑政局等々力緑地再編整備室の担当者は「実証実験を行って、新しい可能性を見い出せた。様々な意見を集約して今後の再編整備計画に生かしたい」と話した。
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