中原警察署長に3月22日付けで就任した 大坪 剛志さん 中原区在住 59歳
最後の1年、中原のため
○...「集大成の1年になる。一生懸命務めたい」。警察官人生最後の年に中原警察署のかじ取り役を任された。県警に入り41年半、15部署以上を渡り歩いてきた豊富な経験で署員約260人の指揮をとる。「困ってる人、弱い人の手助けをするのが警察官の本質。親切丁寧な対応や接し方をすることが大切」と穏やかな口調で語る。
○...父親が駐在所勤務の警察官だったことから、自然と背中を追うようになった。小学生の頃から夢は青い制服に身を包むこと。高校を卒業しすぐに警察学校の門をたたいた。最初に勤務したのは小田原の交番。「地域に貢献しようと張り切っていた」とほほ笑む。実はもう一つ夢があった。「白バイに乗ること」。24歳で配属になった高速道路交通警察隊でその願いは叶い、天皇陛下を乗せた車の護衛も務めた。他にも空港警備、銃器対策、監察官などで活躍。さまざまな経験を積んできた。
○...中原区へは今年3月に署長として就任。「タワーマンションが摩天楼のようで驚いたけれど、住みやすく魅力ある地域に勤められ光栄だった」。若いころ先輩に言われ常に心掛けていることがある。「仕事から逃げない」。安全・安心を守る警察官は、危険や困難とも取り合わせだが、それに立ち向かう正義感や勇気も必要という。
○...横浜出身。趣味は旅行、車、オートバイ。「愛車でお城を見にいったりキャンプをしたり、47都道府県を巡った。九州へは大阪からフェリーに乗って―」と話題は尽きない。署員に対しても仕事でやりがいを見つけることは大切と言いながらも「プライベートも充実させてほしい。ストレスは多いが、楽しく仕事を続け最後まで警察官を全うしてほしい」と気配りを見せた。
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4月26日
4月19日