多摩川丸子橋近くの河川敷で8月6日から新たなにぎわいの場をつくるための社会実験が始まる。国が管理する地域を川崎市が借り、イベント企画には学生も協力。今後の利活用とごみ投棄の課題解決の可能性を探る。
社会実験期間中、慶應大の学生がNPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント(エリマネ)と協力し、スポーツを活用した地域活性化をテーマにイベントを開催。学生は「スポーツで地域をチームに」をモットーに活動する研究会のメンバーで「人口増加が際立つエリアで、新旧住民たちの交流を促進したい」と意欲をみせる。「コスギんピック」と題して綱引きや玉入れ、大玉送りなど、参加者同士が協力し合いながら楽しめる種目を企画する。
親子で楽しめる催しでは出張動物園や、スケートボード体験会などを開くキッズプレイパーク、ふわふわ遊具等も設置される。実験に参加するエリマネのスタッフは「できるだけ人の接触を避けられるような遊びを考えたい」と開催に向けて準備する。
期間中の土・日曜にはピクニック広場に日よけを設置した休憩スペースを用意し、ふれあいロード周辺にはキッチンカ―を並べて人々の交流を誘導し、回遊できる空間をつくる。川の近くのエリアではバーベキューを楽しむこともできる。
来春に方向性示す
河川敷での社会実験は昨秋初めて実施されたものの、期間が短く、バーベキューシーズンは過ぎていた。今回、利用者の多い11月まで長期的に行うことで、実用に即した意見を募りたい考え。
昨年の実験期間中は約700人の利用者があり、アンケート(287通)では区内の利用者が半数を占めた。また丸子橋周辺住民へのアンケート(213通)では、エリアの魅力として「ゆっくり過ごせる」という意見が69%ある一方、残念な点については「ごみ投棄がある」という意見が75%と最も高かった。
市の担当者は「来年3月までに意見を集約し、4月には具体的な方向性を示したい」と話した。
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