川崎市バスは先月、「バスマップ」を更新し、ベビーカーでの乗車方法のページを刷新した。一般利用者への理解を促すことが目的。障害者も含め、安心して利用できるよう今後も啓発に注力していく方針だ。
バスマップは、定期的に発行し、路線図や乗り場などを紹介している。今回の更新に伴い、ベビーカー利用に関するページを刷新。ベビーカーをたたまず開いたまま乗車できることや、固定用座席の補助ベルトで固定し、前扉から乗車すること、2人乗りベビーカーの場合は、後扉からの乗車、乗務員への声掛けが必要などの注意事項もわかりやすく紹介している。市安全・サービス課は「誰にでも安心して利用してもらうため」と説明する。
ベビーカーでの利用をめぐっては、今月、都営バスで2人乗りベビーカーが乗車拒否にあったという報道も。ベビーカーを利用する中原区在住の40代女性からは「子どもが泣いて他の人や運転手に迷惑をかけるのも気が引けるので極力バスは使わない」という声もあがる。
市バスでは、車内が混雑して固定することができない、すでに車いすやベビーカーが乗車し固定スペースに空きがない場合は、折りたたんでの乗車、状況によっては次の車両への案内を行っているという。
一方、車いすは、市バスでは後扉からの乗車となり、低床型の車両で運転手以外の介助の協力が得られない場合は説明した上で、乗車を断るケースもあるという。同課では「事前予約は必要ないが、予め乗車停留所や時間などを最寄りの営業所に連絡があるとスムーズに対応できる」と呼び掛ける。車いすを利用する麻生区在住の20代男性は「事前に営業所に連絡を入れてから乗るようにしている。今まで乗車拒否など利用時に困ったことはない」と話す。
同課では、今後、掲示物や車内放送などで啓発を進めていく意向で、誰もが気兼ねなく利用できるよう、一般の利用者にも席を譲ってもらうなどの理解と協力を深めていきたい考えだ。
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