川崎フロンターレでミッドフィルダーを務める 瀬川 祐輔さん 横浜市在住 30歳
垣間見える自覚と野心
○…今年１月の選手あいさつ回り。訪れたイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店には、大勢のサポーターが待っていた。移籍１年目の昨シーズン、リーグ戦27試合に出場し、６ゴールをあげた。「年間を通じてピッチに立ち続けたからこそ、ファンの熱量を感じた」という。握手会や写真撮影を通じ「選手やチームの価値を高めればサポーターも喜んでくれる。今季も頑張ろう」と思いを新たにした。
○…大田区出身。小学生時代にはフロンターレＵ―15セレクションに落選した経験もある。明治大学を卒業後、ザスパクサツ群馬でプロ生活をスタート。フロンターレは５クラブ目だ。鬼木達監督の下、この一年でボールを止める技術や判断力が磨かれ、攻撃的なサッカー思考にもなったという。「今季はケガなくプレーし、ゴールとアシストは２ケタが目標」ときっぱり。
○…今季はアジアの強豪クラブと戦うＡＦＣチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）ノックアウトステージやリーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯と試合が目白押し。超過密スケジュールに耐えられる体づくりのため、沖縄キャンプでは限界を超えるまで追い込んだ。シーズンオフには、大幅に選手が入れ替わったが、新しく加入した選手たちのためにも「プレーしやすい環境を作ることを心がけ、積極的なコミュニケーションを行う」よう努める。
○…応援してくれる人を大切にしたいと、２年前からファンと直接つながるコミュニティーを開設。オフ会などを定期的に開く。そのコミュニティーを盛り上げることがピッチ外の目標。「ファンを増やしたい。そのためにも、もっと知ってもらえるような選手になりたい」と野心的な一面を覗かせた。
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