オズ通り商店街 オリジナル防災本 作成開始 来年3月11日の発行目指す
モトスミ・オズ通り商店街(柳沢正高理事長)は3月11日の震災を受けて、商店街周辺の住民や利用者に向けて、災害時の商店街での取り組みや備えをまとめた「オズ安全・安心book(仮称)」を平成24年3月11日に発行することを決めた。
同商店街では3月11日、停電や交通機関が停止し、帰宅困難者で溢れかえる中、買い物中だった高齢者を自宅まで送ったり、店内から椅子を出し、落ち着かせるなど各店主たちの機転が目立った。「震災当日はとてもひどい状況だったが、商店街でも力になれることがあると思った」と同商店街。「だからこそ災害時の商店街としての役割・価値について改めて商店街・市民に問いかけ、整理したいと思った」と安心・安全bookの発行を決めた。
安心・安全bookは、同商店街で情報誌を手がける、地域有志のオズ記者クラブと慶応義塾大学生ら6人によって作成される。本はA4版12ページカラーで、5000部発行され、商店街各店舗に設置される他、周辺町内会でも配布される予定だ。
地域活性の一役にも
若い世代への情報発信も考慮し、スマートフォンやタブレットで見られる電子版も作られる予定。
本の内容は、【1】3月11日当日のドキュメント【2】地域住民が商店街に望む意見【3】オズ商店街の安全・安心への取り組み【4】商店街周辺の安全・安心MAP【5】神奈川県や川崎市の防災情報一覧を予定。
先月26日には、同商店街役員とオズ記者クラブ、慶応義塾大学生が集まり、2回目の打ち合わせが行われた。本の構成やイメージ、今後のスケジュールなどが話し合われた。イラストを担当しているオズ記者クラブ山崎友香さんは「住民にとって安全・安心bookが出来ることは心強いと思う。手に取りやすいようにカラー等親しみやすくつくりたい」と話し、慶応義塾大学の竹田和広さんは「住んでいるわけではないが、地域の方が元住吉に住んでいて良かったと思ってもらえるようなものをつくりたい」と意気込んでいる。
今後のスケジュールは、12月3日に同記者クラブが地域に住む子育て中の母親に、子どもを持つ家庭が災害時、商店街に期待することをヒアリングするため「ママ会議」を開く。その後、年内に各商店への取材、写真撮影、年明けに制作をスタートさせる。また、3月の発行に合わせて、同商店街では成果発表会・交流会を予定している。「企画を通して、地域の方々に参加してもらうことで商店街と住民のつながりを深められれば。地域活性化の一役にもなる」と同商店街。
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4月26日
4月19日