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中原区版 公開:2022年8月19日 エリアトップへ

川崎市市民ミュージアム 修復済み作品 初上映へ 被爆者描く原版のネガ

文化

公開:2022年8月19日

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「河 あの裏切りが重く」のワンシーン=同ミュージアム提供
「河 あの裏切りが重く」のワンシーン=同ミュージアム提供

 2019年の東日本台風で浸水被害を受けた川崎市市民ミュージアム(等々力1の2)。被災した収蔵品の修復作業が続く中、修復を終えた映画作品を9月2日(金)、多摩市民館で初上映する。

 上映作品は1967年に公開された「河 あの裏切りが重く」。戦後に広島に向けられた社会の偏見、戦後20年という時間の流れに翻弄(ほんろう)される被爆者の姿を描く。ドキュメンタリーとフィクションを横断する実験的な手法を使った社会ドラマで、森弘太監督から寄贈された原版のネガフィルムは同ミュージアムにしかない貴重なものだった。

 森監督をはじめ、国立映画アーカイブや広島市映像文化ライブラリーらの協力を得て、デジタル上で作品を修復。再びフィルムに焼き付ける「フィルムレコーディング」という工程を経て、35ミリフィルムで蘇(よみがえ)った。

 収蔵していた1万3301点の映画作品全てが被災し、そのうち修復を終えたのは1033点(4月30日時点)。優先的に行われたという同作品の修復は、応急処置を経て2021年9月に作業を始め、22年3月末に完了した。同ミュージアムの担当者は「修復作業の成果を市民の皆さんにご覧いただける日が来てうれしい。多くの人に作品をいち早く見てほしい」と呼び掛ける。

 上映開始は午後6時半。8時15分ごろ終了予定。定員200人で無料。応募者多数の場合抽選。申込方法は同ミュージアムウェブサイト。8月23日(火)午後4時締切。

9月に修復収蔵品展

 同ミュージアムでは、「被災から今、ふたたび」と題した修復収蔵品展を、9月20日(火)からミューザ川崎シンフォニーホール(幸区大宮町1310)で開催する。修復を終えた作品と資料の展示、被災から展示に至るまでの応急処置と修復の過程も紹介する。期間は10月8日(土)まで。

 問い合わせは【電話】044・754・4500。

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