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中原区版 公開:2018年7月13日 エリアトップへ

コンサートを行う「セコンダ・プラティカ」でバロックヴァイオリンを演奏する 鷲見(すみ) 明香(あすか)さん 小杉御殿町在住 32歳

公開:2018年7月13日

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古楽の音色、故郷に響かせ

 ○…16世紀前後の西洋を起源とする古楽を表現する9人組の若手アンサンブル「セコンダ・プラティカ」。ヨーロッパを拠点に活動し、バロックヴァイオリン奏者として参加する。あす14日には日本初のコンサート『ノヴァ・ヨーロッパ』を横浜みなとみらいホールで開催する。自身にとっては生まれ育った日本での凱旋コンサート。「古楽というと難しく思う方もいるかもしれませんが、南米のノリも取り入れて楽しいコンサートにしたい」と自信をのぞかせる。

 ○…東京藝術大学音楽学部古楽科を卒業後、同大学院に。大学院在学中にオランダ・アムステルダム音楽院へ留学、在学中にメンバーが集まり同アンサンブルを結成した。2年前に今回のコンサートで披露するCDをリリース。「大航海時代のスペイン・ポルトガルの音楽、南米の伝統音楽が融合して生まれた音楽。もう体の中にしみこんでいる」と愛着を表す。

 ○…幼少の頃、ヴァイオリニストだった父から手ほどきを受け、音楽漬けの日々を送る。「好奇心旺盛な性格だった」と話し、留学を決めた時は誰も驚かなかったという。ヨーロッパでの居住地イギリスのリーズと中原区の実家を行き来するなか、「小杉は子どもに優しく便利でとても良い街。毎日のように2歳半の息子と遊びに出かけたりしている」と優しい母親の顔に。大事な凱旋コンサートだが「息子は未就学児なので、パパとお留守番です」と苦笑する。

 ○…リハーサルではラテンのリズムが流れ和気あいあいとした雰囲気が溢れる。「絆の強い友達のようなメンバー。セコンダ・プラティカの知名度を上げ、世界に広げたい」と話し、「古典、クラシックの普及のため、いつか子どもたちにヴァイオリンを教えていけたら」と自身の夢を語った。

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