KamakuraPrayProject 祈りの心を被災地へ (社)鎌倉市観光協会が市内の復興支援活動をサポート
寺社の境内に、ろうそくの優しく暖かい光がともる―。今月14日、浄智寺で、被災地の復興を願い万灯が捧げられた。(社)鎌倉市観光協会が立ち上げた、市内の復興支援活動をサポートする「Kamakura Pray Project」活動の一環。市内5寺社で企画され、祈りの心が鎌倉から被災地へと届けられた。
「Kamakura Pray Project」は、東日本大震災を受けて、鎌倉市観光協会(井手太一会長)が「被災者や被災地の方々へ、今私たちにできることを鎌倉から発信していきたい」との思いから立ち上げた部会。震災から1カ月目の先月11日に鶴岡八幡宮で行われた「復興祈願祭」をはじめ、市内で行われた企画やイベントの広報のサポート活動を行っている。同観光協会では「寺社の多い鎌倉としてできることは、祈りの場を皆様に提供することと考えた。『祈り』は人々の希望であり、また願いでもある」と話す。
「万灯」は、浄智寺のほか、今月7日には長谷寺、鎌倉宮、光則寺、大船観音寺でも行われ、多くの参加者を集めた。大船観音寺では境内にある「原爆の火」から採火しての献灯が行われた。
各寺社の「万灯」のろうそくには「一日も早い復興を願っています」「I LOVE 東北」など、一人ひとりの祈りのメッセージも書き込まれた。万灯の献灯料は、義援金として被災地の復興支援にあてられる。
浄智寺では、琴の奉納演奏や僧侶による読経が行われ、夕闇に染まった境内を厳かに彩った。
井手会長は「復興には長い時間がかかる。今後も支援活動のお手伝いをしていきたい」とし、秋の「鎌倉薪能」にも「支援」の付加を予定。「犠牲者の鎮魂につながる演目を考えたい」と話す。同観光協会では、被災地支援として先月実施された「流鏑馬」で制作されたリストバンドを、文字入れするなどして新たに追加制作する意向。リストバンドは、今月鎌倉を訪れた仙台市からの修学旅行生たちにも手渡された。
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