鎌倉出身で現在はニューヨークを拠点に活動するバイオリニスト小澤真智子さんが11月11日(月)、「DANZARINダンサリン―踊り子―」と題した帰国演奏会を、鎌倉芸術館小ホールで開催する。
小澤さんは、バイオリン演奏とタップダンスを融合させた独自のステージで注目を集めており「こんな企画がやりたかった、というコンサートです。ぜひ地元の皆さんに楽しんでもらいたい」と意気込んでいる。
市内梶原出身の小澤さんは、10歳でバイオリンを始めた。タップとの出会いは東京藝術大学在学時。幼いころからバレエや踊りが好きだった、という小澤さんは「ダンスであり、音楽であるタップの魅力にとりつかれた」と振り返る。
同大学を卒業後はロンドン、ニューヨークの名門音楽院へ留学しクラシック漬けの日々を送った。タップへの思いが再燃するのは、2004年から06年までメキシコのオーケストラに招かれ、コンサートマスターを務めた頃。中南米の開放的な文化とリズムに触れ、情熱がよみがえった。
その後タップのリズムとクラシックを融合させた、独自の演奏スタイルを築き上げ、07年にはニューヨークのラママ劇場で初めての演奏会を行った。
当初はそのユニークなスタイルゆえになかなか理解が得られなかったというが、徐々に評価を高めた。12年4月には「ワシントン・日本桜寄贈100周年祭」に出演するなど、全米各地で演奏活動を行っている。
今回のコンサートでは、アルゼンチン出身のピアニスト、ブルーネッティ氏を迎えクラシックの名曲からタンゴまでバリエーション豊かな演奏を披露する。小澤さんは「音楽とダンスは人間の魂の本源から出た親友同士のような関係です。その新しい魅力を発見してもらえれば」と話している。
午後7時開演。チケットは全席自由で一般4千円、学生2千円。鎌倉芸術館(【フリーダイヤル】0120・1192・40)等で取扱い。詳細はMOミュージック企画【電話】0467・44・1443へ。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|