市内在住のバイオリニスト・片山遥さん(19)とピアニスト・和田華音さん(19)が5月14日(土)、藤沢市のサロンで初めてデュオコンサートを開催する。現在はともに東京芸術大学で学ぶ2人。「地元の人に楽しんでもらえる演奏をしたい」と意気込みを語る。
昨年、かながわ音楽コンクールで総合1位と県知事賞を獲得した片山さんと、ジュニア&学生国際音楽コンクールで1位の和田さん。ともに将来を嘱望される2人が出会ったのは、8歳のころ。鎌倉にある音楽教室の入室試験で隣の席になったときだった。
その後はバイオリンとピアノで専攻が違い接点はほとんどなかったという2人だが、中学3年生の夏期講習で片山さんが話しかけたことをきっかけに意気投合した。高校は揃って東京芸術大学附属高校に進学。全国各地から集まる40人のクラスメイトの中で唯一の同郷だったことから、その仲は急速に深まっていった。
大学でも机を並べ、ときには支えあい、また刺激を受ける2人は、いつからか「地元鎌倉の人に自分たちの音楽を届けたい」と思うようになったという。そんな企画を実行に移そうと動き出したのは今年の2月。会場の手配からチラシ制作まで自分たちで行ってきた。
「鎌倉思い選曲」
当日は、ショパンのワルツや「ロザリオのソナタ」よりパッサカリア(ビーバー)、モスクワの思い出(ヴィエニャフスキ)などを披露する。その中でも特に力を入れて練習しているのが、バイオリンソナタ第2番(グリーグ)だ。
この曲を取り上げた理由について片山さんは、「ノルウェー出身のグリーグは、故郷を描いた民族色の強い作品を多く残しています。私たちも、スタート地点である鎌倉から世界を目指す思いを表現したい」と話している。
コンサートはレスプリ・フランセ(藤沢市鵠沼海岸7の7の11)を会場に午後4時30分開場、5時開演。チケット2500円、学生1千円。問合せは【電話】0467・38・1233和田さんへ。
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