鎌倉市は、今年度中をめどに「小町大路」に立体的に見える路面標示等を設置する。歩行者が安心して歩ける道路整備の一環として、通行する自動車などへの注意喚起や速度抑制を促す狙い。
市では、歩道がなく自動車等と歩行者が混在して通行し、危険性のある生活道路を「歩行者尊重道路」と位置づけ、地域住民らと協働で環境の改善を進めている。
2018年2月には交通事故の件数や自動車の走行速度、交通量などの調査を実施。「自動車が歩行者が歩く路側帯へはみ出して通行している」「6割以上の自動車が法定速度の時速30Kmを超えて通過している」などの状況から、歩行者への危険性がもっとも高いと判断されたのが、宝戒寺前から大町四ツ角へと至る「小町大路」だった。
地域と検討重ねる
18年度には近隣自治会町内会や商店会の会長、専門家らを交えたワークショップを3回実施。実際に道路を歩きながら課題を確認し、有効な対策等について意見を出し合った。
その結果、目の錯覚を利用してドライバーに注意を促す立体的な路面標示やポール状の柔らかな車止めの設置、危険な交差点の路面の着色を今年度中に行うことを決定。路面標示は「歩行者尊重」と「思いやり」という文字が立体的に見え、目を引くものになる予定。
市では「車で通行する皆さんには、歩行者へのより一層のご配慮をお願いしたい」と呼びかける。整備後は設置効果についてやその他の安全対策、今後の方向性について意見を募る予定になっている。
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