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鎌倉版 公開:2023年12月22日 エリアトップへ

方々で聞こえる?除夜の鐘 寺院120の街の年越し

文化

公開:2023年12月22日

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円覚寺の国宝「洪鐘」も大晦日につかれる
円覚寺の国宝「洪鐘」も大晦日につかれる

 今回のテーマは、「除夜の鐘」。面積39・66 平方キロメートルの鎌倉には、およそ120の寺院が集中。場所によっては、あちらこちらから鐘の音が聞こえてくるのか?調査してみた。

 1年の最終日にあたる大晦日は、古いものを捨てて新しいものに移る「除日(じょじつ)」と言われ、その日の夜につく鐘が「除夜の鐘」。一般的には、人の心の中にある108つの煩悩を払うために108回つくと言われている。

 「ゴーンッ」-。植木にある貞宗寺の山口円誉住職(56)は、「紅白歌合戦が終わり、11時45分ぐらいから3カ所の鐘の音が聞こえ出す」と年越しの状況について語る。周辺には大船観音寺や久成寺、龍宝寺などがある。当の貞宗寺は鐘をつかない。「うちにあるのは『半鐘』という小型の鐘だけ。『梵鐘(ぼんしょう)』と呼ばれる除夜の鐘に使う大きな鐘がないんです」

方法はそれぞれ 

 実施する所に聞くと、寺同士での申し合わせはなく、開始時刻や回数、一般参加の可否はそれぞれ。60年に1度の洪鐘祭(おおがねまつり)

が今年開かれた円覚寺(山ノ内)は、祭の由来となる国宝・洪鐘を午前0時前から和尚がつく。参拝者がつくことはできないが、見学は可能だ。

 近くの建長寺では、4年ぶりに一般参加の鐘つきを再開する。108回を超えても、当日の希望者全員が参加できる。例年500人ほどが訪れる光明寺(材木座)も全員を受け入れるため、終了は1時30分頃になる。長谷寺は近年、一般の鐘つきを事前申込制に。定員の108組に対し、今年は約150組の応募があり、抽選となった。

 市民の中には、年ごとに異なる寺院へ出かける人も。岡本在住の60代男性は「建長寺、浄智寺、長谷寺、大船観音寺。今年は報国寺に行く」。各寺の予定は、市観光協会ホームページでも12月下旬に公開される。

 一般参加可の安国論寺(大町)は、今年も他の寺院より早い午後10時30分から開始予定。「時間が経つにつれ、いつも4、5カ所から鐘の音が聞こえてくる」という平井智親住職(60)は、参加者にこう願う。「良いことも悪いことも含めて1年を振り返り、除夜の鐘をつける状態であることに感謝してほしい。そして、新年に思いを馳せてもらえれば」

 今年もあと10日。

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