2024年の年頭企画として、本紙では松尾崇市長にインタビューを行った。市役所本庁舎の深沢地区移転を巡り、松尾市長は昨年の市議会で「位置条例改正案」の再提出を模索するも、「可決に必要な賛同が得られていない」と見送ってきた。今年について松尾市長は、「市民からの意見や不安、要望に真摯に向き合い、理解を得られるように全力を尽くす」と語る。
--市役所移転計画の進捗について、どのように捉えていますか。
位置条例改正案は、一昨年12月の市議会で可決に至りませんでした。しかし現庁舎には、災害時の対策、施設の老朽化、施設内のスペース不足などの課題があるほか、現在地での再整備が困難という状況にもあります。特に震度6クラスの地震発生後に業務を継続できる耐震性がないことは、震災後の復旧に多大な影響を及ぼすため、早急に新庁舎を整備することが必要だと考えています。
--移転計画の構想を教えてください。
新庁舎の整備と併せて、現在地の利活用を検討しています。行政機能を残しつつ、中央図書館、鎌倉生涯学習センター、NPO センターを複合化し、市民が集う「鎌倉の拠点」とする考えです。行政機能については、現在の市役所1階で対応している主な手続・相談をはじめ、「できない手続きはない」状態を目指します。
--市民からの意見はどう感じていますか。
対話や説明会などでいただいた意見や不安、要望にも真摯に向き合い、一定の理解を得られてきているという手応えも感じています。引き続き、全力を尽くします。
=1月5日号に続く
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