神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2011年11月4日 エリアトップへ

ドナルド・キーンさん来鎌 世界遺産に値すると評価 「武家の古都・鎌倉」を語る

文化

公開:2011年11月4日

  • X
  • LINE
  • hatena
日本帰化を表明しているキーンさん(先月29日)
日本帰化を表明しているキーンさん(先月29日)

 日本文学研究の第一人者として知られるコロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさん(89)が先月29日、鎌倉世界遺産登録推進協議会主催のイベントで鎌倉を訪れ、世界遺産登録などについて自身の考えを語った。

 第2部のシンポジウム「武家の古都・鎌倉」でキーンさんは、世界遺産に値する魅力ある街かどうかの質問に対して、「鎌倉は歴史・宗教などにおいても、その価値は充分にある」と評価した。一方で、大勢の人が訪れることで「下品な人もいる」と直接的な表現で語り、過度の観光化による「鎌倉らしさ」の喪失に懸念を示した。

 また、世界遺産登録が決定した岩手県の平泉に続く鎌倉の挑戦について意見を求められると、「安っぽくなってしまうことだけは避けて欲しい」と話した。

 最後に鎌倉市民へのメッセージとして「鎌倉に住めることは幸せなことです」と、笑顔で語り会場を後にした。

 同シンポジウムには、キーンさんのほかにパネリストとして、元東京大学教授で以前にキーンさんを鎌倉案内した経験をもつ富士川義之さんと、鎌倉ユネスコ協会会長で鎌倉大仏殿高徳院の佐藤美智子さんが参加。コーディネーターを元読売新聞社編集委員で鎌倉ペンクラブ会員の高木規矩郎さんが務めた。

 議論の中で佐藤さんは、アフガニスタンのバーミアン遺跡破壊にふれ、「遺跡への理解がないからこそ起きてしまった」と語り、「一番いけないのは知識がないこと」と指摘。鎌倉の世界遺産登録については、その可否より遺跡を後世に残そうという「意気込みが一番大切」と話した。富士川さんは、「市民の皆さんが持つ『アメニティー(快適さ)』を壊すようなことがあるなら、よくない」と登録推進の取り組みについて語った。
 

鎌倉版のローカルニュース最新6

有償ボラで子育て支援

有償ボラで子育て支援

6月にファミサポ講習会

5月18日

鎌倉水彩画塾の作品展

鎌倉水彩画塾の作品展

25日〜31日 芸術館

5月17日

早大生がセーリング指導

和洋合わせた舞、NYで

和洋合わせた舞、NYで

ダンサー・柏木みどりさん

5月17日

サザンとユーミン

サザンとユーミン

26日 四重奏で

5月17日

神奈川の食の魅力PR

神奈川の食の魅力PR

10月に展示会 出展者募集

5月17日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook