神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2013年1月1日 エリアトップへ

美術で自己管理能力養う 作品づくり 受験にも効果

教育

公開:2013年1月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
生徒に助言する浅野教諭(中央)
生徒に助言する浅野教諭(中央)

 インターネット検索サイト最大手のGoogle(グーグル)日本支社が主催する同社ロゴデザインコンテストで2011年、12年と2年連続で、県立大船高校の生徒が入賞した。

 同校初参加の一昨年は三船亜子さん(当時1年)が高校生部門の最優秀賞に。昨年は加藤鮎美さん(2年)が全国10万点以上の作品の中から、グランプリに輝いている。

 そもそもこのコンテストに生徒の作品を応募したのは美術科教諭、浅野操さんの指導による。

 同校着任3年目の浅野教諭は、「学校生活だけでは一般社会との接点は少ない」と以前から社会とつながる発表の場を持ちたいと考えていた。3年前にグーグル主催の「Doodle 4 Google」(ドゥードゥル・フォー・グーグル)というコンテストを知り参加を決めた。

 若者の間ではグーグルで検索することを「ググる」と表現するように、同社検索サイトの活用は日常生活の一部となっている。入賞者は同社ホームページに掲載されることなどから、浅野教諭は生徒のやる気を引き出すのには最適だと考えたようだ。

肌で感じるプロ意識

 浅野教諭の授業は、美術科ということもあり最初に課題のテーマと提出期限を提示、後は生徒が自主的に取り組むスタイル。質問があれば適宜対応し、講義形式はとらない。

 「作品づくりを通して計画性など自己管理能力が養われる。作り方や描き方は自分の力で見つける。常に自分との闘い。この能力は受験勉強にも生きてきます」と話す。事実、美大現役合格者を多数輩出しているという。

 以前は第一線で活躍するデザイナーだった浅野教諭。東京造形大学で室内建築を学び、卒業後はデザイナーとして大手企業系列の飲食店の商品ブランディングからメニュー作成、売上管理、また大手飲食メーカーの店舗デザインなどのマニュアル作成を担当するなど、その実績には目を見張る。

 「高校生とふれ合うことは興味深い」として約10年前に横浜市都筑区の川和高校で非常勤として勤務。3年前に臨任として大船高に就いた。同校の古川美智夫校長は「実社会でこれだけの経験を持つ教員は珍しい」と評価する。

 浅野教諭は、「いずれ教え子と一緒に何かできたらと思う。美大などを目指す人ともっとたくさん接点を持ちたい」と抱負を語る。
 

鎌倉版のローカルニュース最新6

みんなでつくるチョークアート

みんなでつくるチョークアート

6月 きらら鎌倉

5月8日

大船まつりは19日

大船まつりは19日

スタッフTで新たな試み

5月7日

女性の心身無料で相談

16・21日

女性の心身無料で相談

保健福祉事務所 

5月5日

19日にボーダーフェス

由比ガ浜大通り周辺

19日にボーダーフェス

買い物、飲食で特典も

5月4日

鎌女大生が絵本朗読

鎌女大生が絵本朗読

極楽寺駅で産学連携企画

5月3日

「佛教と地域社会」

「佛教と地域社会」

19日 顕証寺で講座

5月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook