市内のNPO団体の活動を支援する「鎌倉市市民活動センター運営会議」が9月を目標に、体験型の市民講座「かまくらカレッジ(仮)」の開設を計画している。1月31日にはプレ事業となる「食べゼミ」が開催され、「女川カレー」をテーマに講演と調理体験が行われた。
「かまくらカレッジ(仮)」は、カフェの店内など街のあらゆる場所を「教室」に見立て、市内NPO団体の会員らが「先生」となって行う市民講座。市内の農業現場に赴いて収穫や加工を体験した後にその背景を座学で学ぶなど、「体験」をキーワードに様々な講座を展開する予定だ。協力店舗などは現在調整中だが、9月の開講を目標に準備が進められている。
同講座を企画した市民活動センター運営会議は、NPOセンターを介して市民団体をサポートする団体。理事長の渡邉公子さんは「市民団体が開催するセミナーなど内容は素晴らしいのに、周知不足で参加者が少ないことも多い。体験を軸にすることでより多くの人に知ってもらいたい」とねらいを話す。
講座開設に先立ち、1月31日には御成町にあるカフェを会場に、プレ事業として食べゼミ「復興と新たな名産」が開催された。
集まった参加者は10人ほど。市民団体「ちきゅうの子22」が東日本大震災の被災地支援と、その炊き出しから誕生した「女川カレー」について解説した。ナンを炊き出しと同じ道具で参加者自ら作成し、カレーを実食。山ノ内在住の60歳の女性は「実際に作って食べたことで炊き出しの状況を感じることができた」と感想を話した。
「食べゼミ」は2月28日(金)に「世界の食卓と文化交流〜韓国からマシッソヨ〜」を、3月14日(金)に「認知症と食について考える」をテーマに開催予定。御成町のカフェを会場に午後7時から。参加費は1千円と別途飲み物代。予約は鎌倉NPOセンター【電話】0467・60・4555へ。
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